ファミリーマートで「牛肉カルビ弁当」と「白菜キムチ」と「ジンジャーエール」と「杏仁豆腐」を買って部屋に帰る。何気なくテレビをつける。チャンネルを回す。NHK教育テレビ3チャンネル。番組は「詩のボクシング」。

僕は、この「詩のボクシング」というのを2度観に行ったことがある。今回、テレビで放送されたのが02年の全国大会。僕が初めて観に行ったのが昨年の同大会だ。その時の出場者の何人かが審査員となり、何人かはかなわなかった優勝を目指して再び出場していた。顔を見ただけで、どんな詩を詠んでいたか僕は思い出すことができた。それは凄いことじゃないか?

そして、もう1つ。安易に「俺も出よう」と思っていた僕が、驚愕したことを思い出すのだった。前回大会優勝者の存在感はあまりにも強烈だった。リングに上がった女子高生が朗読する詩を目の当たりにした僕は、思い上がった行動を思い止まることにした。決勝戦にだけ存在する「即興詩」という第2R。そこで言葉の出なかった準優勝者と見事な世界を織り成した優勝者の違いをはっきりと掴んだから。

それを掴むことが出来たら、僕はリングに上がる。


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