3つ目 【8月20日(水)】
2003年8月20日「有能な騎手は、目をスタンドに置いてくる」――先週、上司が海外に数日の出張に出た。分かってはいたことだが『いるとウザいが、いないと困る』。担当班の人数が極端に少ないため、その間の国内の指揮は僕が任された。早朝6時から終電までの弛まないサイクルに身を置き、1人2役に挑戦する。ところが2役やっても上司1役に遠く及ばない。力のなさを実感する頃、僕の額にはもう1つの目が開き始めた。
新しい目から見る世界では、僕は「使えない編集記者」だった。目が3つになってしまったにも関わらず、元々ブサイクな僕はさほど気にすることもなく、意外と冷静に事実と向き合うことができた。少し慣れてくると、自分の2つの目は閉じてみたりもした。僕の額に開眼した「デスク」という目は、ひどい乱視ではあるが、貴重な感覚を与えてくれた。おそらくは、競馬でいうところのスタンドに位置する目に近いだろう。上司が帰国し、2つ目に戻った今も額に目が開いた感覚を思い出すように心掛けたい。
新しい目から見る世界では、僕は「使えない編集記者」だった。目が3つになってしまったにも関わらず、元々ブサイクな僕はさほど気にすることもなく、意外と冷静に事実と向き合うことができた。少し慣れてくると、自分の2つの目は閉じてみたりもした。僕の額に開眼した「デスク」という目は、ひどい乱視ではあるが、貴重な感覚を与えてくれた。おそらくは、競馬でいうところのスタンドに位置する目に近いだろう。上司が帰国し、2つ目に戻った今も額に目が開いた感覚を思い出すように心掛けたい。
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