口先だけの生意気坊主が知り合いの好意で仕事場を獲得してから、1年8カ月が過ぎた。1カ月間の期間限定アルバイトから始まり、今年の4月に契約社員になり、今回は条件付きながら正社員雇用の話が来た。正直なところ少し迷っている。

 時給が1000円をオーバーし、1カ月の労働時間が300時間近い僕は実際のところ(このキャリアにしては)かなりの給料をもらっている。まずは、正社員になることで労働時間の増加と給与の減少という割りの合わない話が想定される。その上、管理上の問題による面倒が増える。一方で、発言権は強くなるし、会議にも出席できるし、仕事をもっと多くの人間に見られ評価される。プラスもあればマイナスもある。でも、一番の問題はこれらの話ではない。

 大きな不安が2つあるのだ。1つは、いまだ文章を書く人間として独り立ちできない能力の低さ。ほかの能力も並行して上げていかねばならないが、文章を気遣う時間が減るのではないかという不安がある。もう1つは、実際のところ会社の方針に疑問があること。正社員雇用に条件が付けられているということは、会社の僕に対する信用は今ひとつなのだろうが、こちらも信用できていない面がある。そんなバランスのまま責任を負えるのか。

 まあ、いずれにせよ、自分をもっと厳しく見なければ本当の意味での前進はない。ということに変わりはないけれど。


《今日のコトバ》
光の中で俺は自由か 光の中で何が出来るか (「自由」/eastern youth)

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