読書 【2月26日(木)】
2004年2月26日 皆さん、お久しぶりです。いまさらですが、コンスタントに書くというのは、なかなか難しいものですね。日記を更新せずに何をしていたかと言いますと、アポイントも取らずに首相官邸へ押しかけてみたり(思えば、まるで初期の「電波少年」のようだ……)ばかりしていたわけではありません。
最近は、非常に緩やかではありながら、読書の癖がついてきたかなと思っています。この間読んだのは、映画も話題になっている「シービスケット」。馬や人間が中心に描かれているのですが、僕が一番気に入った描写は、鉄砲水がティファナ競馬場を襲ったシーン。
その背後で、無敵の力を誇る鉄砲水が、廏肥の山という不動の物体にぶちあたった。勝利を収めたのは水だった。十年にもわたって驚異的な堅牢さを誇ってきた小山は、大地から引きはがされ、ひとつの恐るべき塊と化して、振動した。そして競馬場に物資を補給するサンディエゴ線とアリゾナ線の引きこみ線のレール上を転がり、線路を寸断した。破壊への欲望で活気づいたかのように、馬糞の塊はゴロゴロ音を立てて向こう正面を転がり、三コーナーを斜めに傾いて回ると、ホームストレッチに押し進み、スタンドをなぎ倒した。そこからモンテカルロ・カジノに直行し、壁をぶち抜いて大穴をあけた。やがて巨大な馬糞のゴジラは海に転げ落ち、姿を消した。
(「シービスケット」/ソニー・マガジン社より抜粋)
こういう面白い表現をみつけると、雑誌のグラビアばかり見ている場合じゃないなという気になりますね(?)。今は続けて「ジャック・マイヨール、イルカと海へ還る」(講談社)を読んでいますが、こちらは表現というよりはマイヨール氏の伝記的な部分に惹かれます。それにしても、読書をすると、自分が書く文章はなんてつまらないのかとガッカリしますね。言葉で飯が食えるようになりたい。作業力じゃなくてさ。
最近は、非常に緩やかではありながら、読書の癖がついてきたかなと思っています。この間読んだのは、映画も話題になっている「シービスケット」。馬や人間が中心に描かれているのですが、僕が一番気に入った描写は、鉄砲水がティファナ競馬場を襲ったシーン。
その背後で、無敵の力を誇る鉄砲水が、廏肥の山という不動の物体にぶちあたった。勝利を収めたのは水だった。十年にもわたって驚異的な堅牢さを誇ってきた小山は、大地から引きはがされ、ひとつの恐るべき塊と化して、振動した。そして競馬場に物資を補給するサンディエゴ線とアリゾナ線の引きこみ線のレール上を転がり、線路を寸断した。破壊への欲望で活気づいたかのように、馬糞の塊はゴロゴロ音を立てて向こう正面を転がり、三コーナーを斜めに傾いて回ると、ホームストレッチに押し進み、スタンドをなぎ倒した。そこからモンテカルロ・カジノに直行し、壁をぶち抜いて大穴をあけた。やがて巨大な馬糞のゴジラは海に転げ落ち、姿を消した。
(「シービスケット」/ソニー・マガジン社より抜粋)
こういう面白い表現をみつけると、雑誌のグラビアばかり見ている場合じゃないなという気になりますね(?)。今は続けて「ジャック・マイヨール、イルカと海へ還る」(講談社)を読んでいますが、こちらは表現というよりはマイヨール氏の伝記的な部分に惹かれます。それにしても、読書をすると、自分が書く文章はなんてつまらないのかとガッカリしますね。言葉で飯が食えるようになりたい。作業力じゃなくてさ。
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