僕が応援している横浜FマリノスがJリーグ史上初のステージ3連覇を成し遂げた。名門チームでありながらジュビロ磐田、鹿島アントラーズに遅れをとった2〜3年の悔しさを晴らすかのように輝かしい成績だ。ただ、そのどれもが終盤に入っての逆転首位であるため「たなぼた」とも言われている。磐田のようなぶっちぎりの優勝をしたわけでもないし、鹿島のような3冠制覇を遂げたわけでもないと言えば確かにそうだが、3ステージ(1年半)いつでもたなぼたが取れる位置に付け、終盤のワンチャンスをものにして「いつの間にか」3連覇なら上等である。終盤で星を落とさないのは強いチームの証だと思う。それだけ基盤が強いのだ。

 さて、タイトルに「ステージ3連覇の陰で」と書いたのだが、はっきり言って今日の主題は、僕の中で衰え行く気持ちだ。一時はJ2降格の憂き目に遭ったチームが蘇ったのだから、とってもうれしいはずなのだ。ところが、どうも気持ちが乗ってこない。確かに学生時に比べれば観戦・応援に行く機会は減った。ただ、どうもそれだけではない。今は完全に見守る態勢になりつつある。応援する気持ちはあるが、なんとなく熱くなれない。その理由は、試合が「つまんない」のであり、ほかのチームのサッカーの見たい気になってしまうからである。

 幸い、僕の職場にはテレビがあってJリーグの試合内容がチェックされているので、覗き見ることができる。気になってチョロチョロと見る程度なのだが、僕が見た限り磐田、ジェフ市原、サンフレッチェ広島の方がFマリノスより面白い(ほかのチームは残念ながらほとんど見れていない)サッカーをしている。いや、東京ヴェルディ1969もFマリノスよりは面白いかもしれない。それがなんとも悔しく、歯がゆく、イライラするのである。

 僕が好きな(形の)サッカーを、僕が好きなFマリノスというチームが否定するかのようじゃないか。そんな時、僕の中では「我」が勝つのだ。「(僕が)理想(と思う)のサッカーをしているチームが報われるべきだ!」。……それでは今のFマリノスに気持ちを入れて応援することはかなわないではないか……。

 岡田武史監督は、この3ステージ連覇の中で選手の頑張りを誉めることはあっても、サッカーの質を誉めたことはほとんどない。これは、もはや僕にとっては最後の砦である。試合は見れなくてもFマリノスの公式ホームページで監督のコメントはチェックする。僕から見ると、今のFマリノスのサッカーは個人力に頼る面が多い。Fマリノスは資金力が豊富でトップクラスの選手が集まっているため、それでも崩れることなくゲームを支配して勝つことができる。守備を固めるにも攻撃を厚くするにも、いくらでも人材はいる(負傷やコンビネーションの問題はあるのだろうけど)。ただ、どうやって勝つのかというと、ボールを多く支配して、セットプレーでドカン。FKやコーナーキックもいいけれど、流れの中から生まれる得点には魅力で劣る。そんな面まで改善しちゃって満足する監督だったらいいなあ……と希望を抱く。

 すごい選手が集まっているチームに「見た目、すごい」プレーなしの得点を求めるなんていうのは、間違った考えなのだろうか。プロ野球・巨人の清原和博に「ライト前ヒットを打って」というようなものだろうか。いっそ、僕は違うチームを応援するべきなんだろうか(そんな気がしてきちゃったぞ)。勝てば勝つほど悩むのである。う〜む。Fマリノス、優勝おめでとう……。

<おまけ:今日の質問>
このサイトに付いている「アクセス元表示」で検索キーワードを拾うと面白い、ということを(かなり)以前に書いたが「六本木 牛角 可愛い」ってキーワードは「六本木の牛角で可愛い子が働いている」ってことか? 竹内さーん! 牛、食いに行かないと!

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