前日に夜更かしをした僕を襲っていたのは、ただの頭痛ではなく大型の地震だった。23時55分頃、和歌山県付近で震度5の地震が発生。東京は震度3だったが、ビルの25階はかなり頻繁に揺れ、館内には防災センターからの無線連絡が流れた。ただでさえダルくて気持ち悪かったのに、たっぷりと脳を揺らされてしまっては完全にグロッキーだった。

 同じ日に大型の地震が立て続けに起きたので、一応気になって京都の実家へ連絡を入れてみた。母親が電話に出ないので心配になり、携帯電話にメールを送ったら「お風呂に入ってて気付かなかった」とのこと。電話に気付かなくてもいいから地震に気付け。まあ、揺れはしたものの、特に驚くべきほどではなかったようなのでひとまず安心したが。

 30歳の自分の誕生日に僕を生んだ母親は、今55歳。まだ動けるけど、きっとあっという間に“おばあさん”になっていくだろう。僕が東京で一人暮らし、親父は北陸地方に単身赴任。妹は海外留学(中国だったような気がする)。みんな生きているのに実家で一人暮らしをする羽目になったおふくろのことを時々考える。もうちょっと気持ちに余裕ができたら、おふくろを呼んで一緒に住んでもいいかなあと。

 地震による落下物やビルの破損は見受けられなかったが、自分勝手な親不孝に1発ゲンコツを食らったような気になった。まあ、そうは言っても僕が進む道は変わらないけれど。

「嫌われ者のお通りだ そこのけそこのけ オイラが通る」

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索