キングとクイーンとハルカ 【11月14日(日)】
2004年11月14日 女なのに「クイーン」ではなく「キング」と呼ばれている知り合いがいる。数々の武勇伝(多くは迷惑話)を築き続けている彼女のカリスマ性は、一児の母となった今でも衰えを知らない。キングには一人の愛娘がいる。名を「はるか」という。まだ2〜3歳の可愛い子どもだが、まるで漫画『ドラゴンボール』のピッコロ大魔王の息子“魔ジュニア”のような存在でもあり、こちらの動向も気になるところだ。例えば、数年ぶりに訪れた京都競馬場でも「ハルカ」の字は見逃せなかった。
この日は、前日も遊んだ“かんぞう”さんと“八重桜”君と3人で淀に乗り込んだ。メーンは、第29回エリザベス女王杯。中央競馬(JRA)の牝馬最強を決めるGIレースである。僕の予想は、前年覇者アドマイヤグルーヴが本命で、1番人気の秋華賞馬スイープトウショウが対抗。馬連オッズでは1番人気の堅い予想だった。そこで穴狙いの馬を探していた時、目に付いたのが「オースミハルカ」。前記2頭に比べれば地味ながら重賞GIIIを連勝中の上り馬で穴馬候補に上がっていたが、戦績以上に“八重桜”君の「昨日、あれだけキングの話をしたから“ハルカ”が気になりますよね」という一言が引っかかった。
オースミハルカは、よだれを垂らしながらパドックを周回。気合いは入っているようだが、走る気があるのか分からない。レースが始まるとスタート直後に掛かり気味となり、騎手との呼吸が合っていないように見受けられた。しかし、散々悪たれぶりを見せ付けながらも、元陸上選手の母(?)に似たのか勝負には強く、最後の直線に入っても2番手をしっかりキープ。完璧なレースで優勝した武豊騎乗のアドマイヤグルーヴ以外には先着を許さず、2着に粘った。メーンまでの数レースを負け続けていた僕だが、このレースを薄く当ててどうにか原点回帰。元手と入場料と昼御飯代は賄えた格好となった。
僕は手にしていたスポーツ紙の馬柱に記されたオースミハルカの血統の母の欄に書かれた「ホッコーオウカ」に二重線を引き「みい」と変えておいた。どうやら、キングは人だけでなく馬も生んでいたようだ。黄色いメンコの“ハルカ”は、クイーンになり損ねた。どうかもう一度女王の座に挑戦してほしい。決してグレて「キング」への道を目指すのではなく……。
<おまけ:キングの一言(想像)>
「名前がいいのよ、名前が〜。ガハハハハハ(グビグビ)」
この日は、前日も遊んだ“かんぞう”さんと“八重桜”君と3人で淀に乗り込んだ。メーンは、第29回エリザベス女王杯。中央競馬(JRA)の牝馬最強を決めるGIレースである。僕の予想は、前年覇者アドマイヤグルーヴが本命で、1番人気の秋華賞馬スイープトウショウが対抗。馬連オッズでは1番人気の堅い予想だった。そこで穴狙いの馬を探していた時、目に付いたのが「オースミハルカ」。前記2頭に比べれば地味ながら重賞GIIIを連勝中の上り馬で穴馬候補に上がっていたが、戦績以上に“八重桜”君の「昨日、あれだけキングの話をしたから“ハルカ”が気になりますよね」という一言が引っかかった。
オースミハルカは、よだれを垂らしながらパドックを周回。気合いは入っているようだが、走る気があるのか分からない。レースが始まるとスタート直後に掛かり気味となり、騎手との呼吸が合っていないように見受けられた。しかし、散々悪たれぶりを見せ付けながらも、元陸上選手の母(?)に似たのか勝負には強く、最後の直線に入っても2番手をしっかりキープ。完璧なレースで優勝した武豊騎乗のアドマイヤグルーヴ以外には先着を許さず、2着に粘った。メーンまでの数レースを負け続けていた僕だが、このレースを薄く当ててどうにか原点回帰。元手と入場料と昼御飯代は賄えた格好となった。
僕は手にしていたスポーツ紙の馬柱に記されたオースミハルカの血統の母の欄に書かれた「ホッコーオウカ」に二重線を引き「みい」と変えておいた。どうやら、キングは人だけでなく馬も生んでいたようだ。黄色いメンコの“ハルカ”は、クイーンになり損ねた。どうかもう一度女王の座に挑戦してほしい。決してグレて「キング」への道を目指すのではなく……。
<おまけ:キングの一言(想像)>
「名前がいいのよ、名前が〜。ガハハハハハ(グビグビ)」
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