Fマリノス完勝 【12月5日(日)】
2004年12月5日「嫌なやつは強い」と、世の相場は決まっている。“勝負”に徹した横浜Fマリノスが、勢いのコントロールが利かない浦和レッズを、ものの見事に粉砕した。Jリーグの年間王者を決める2004サントリーチャンピオンシップの第1戦が横浜国際総合競技場で行われた。主力4人を欠いた前期王者のFマリノスは、意外なメンバーで臨んだ。レギュラーの那須大亮をベンチに置き、元浦和レッズのDF河合竜二が先発出場。レギュラークラスのFWが軒並み故障したFマリノスだったが、奥大介のコーナーキックを河合がヘディングシュートでゴールし、1−0で勝利を収めた。守備に徹した松田直樹、中澤祐二の両日本代表DFにエース・エメルソンを封じられたレッズは、攻撃が単調になり持ち味の攻撃力をすっかり奪われていた。熱狂的なサポーターに支えられることで知られる浦和レッズの優勝が実現すれば興味深いところだが、世の中、いつでも「嫌なやつは強い」のである。
そして、僕はいまだ仕事に行かず、テレビの前に座っていた。嫌なやつが待っているところへ、そろそろ戻らねばならない。武器がもぎ取られたら、どう戦えばいいのか。スタイルを変えればいい。だが、その選択肢は近くて遠いところにある。ホームに戻る第2戦。浦和レッズは、どのように逆転を狙うだろうか。僕はただ、怠惰という嫌なやつに負けながらブラウン管を眺め、時折拍手と歓声を小さな部屋にこだまさせるばかりだった。
そして、僕はいまだ仕事に行かず、テレビの前に座っていた。嫌なやつが待っているところへ、そろそろ戻らねばならない。武器がもぎ取られたら、どう戦えばいいのか。スタイルを変えればいい。だが、その選択肢は近くて遠いところにある。ホームに戻る第2戦。浦和レッズは、どのように逆転を狙うだろうか。僕はただ、怠惰という嫌なやつに負けながらブラウン管を眺め、時折拍手と歓声を小さな部屋にこだまさせるばかりだった。
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