小学校の高学年時、僕は不思議な力を身に付けた。目覚まし時計を鳴る前に止めることができるようになったのだ。以降、その能力は高まるばかりで、そのうち目覚まし時計を止めてから寝る技や、目覚まし時計を布団に引きずり込む技まで覚えるようになった。スヌーズ機能には多少手を焼くが、布団に引きずり込んでしまえば、大したことはない。こうして、僕は目覚まし時計との戦いを制したのだった。

 ところが、やられればやり返すのがどの世界でも常識らしく、目覚まし時計は思わぬ強敵を連れて来たのだ。起きないと色々な人から怒られてしまうのである。おそるべし、目覚まし時計。なぜにおまえは、それほどまでに正義感たっぷりなんだ。気に入らない。

<おまけ:疑問>
そもそも、いつから「時間」なんてものを気にするようになったのだろうか。

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