いい加減に引越しをしなければいけないのだが、なかなか手がつかない。そんな状態にも関わらず、今日は横浜の三ツ沢球技場へ出かけてしまった。応援しているサッカーチーム、横浜Fマリノスの試合があったからだ。

 普段、Fマリノスは「日産スタジアム」(2月までは「横浜国際総合競技場」)をホームスタジアムとしている。最大7万人という日本一の集客力を誇るのだが、いかんせん総合競技場のため、スタンドからピッチまでが遠くて見辛い欠点がある(陸上用トラックを挟むため)。それに比べて三ツ沢球技場は、その名のとおりの作り。このスタジアムで応援しているチームの試合を見られるというのは、非常に嬉しいものだ。まるで、知人のチームを応援に来たかのように、選手の声も生で聞こえ、臨場感に溢れている。

 今日はAFCチャンピオンズリーグの山東魯能戦。現在、欧州でもUEFAチャンピオンズリーグが行われているが、そのアジア版だ。大事な初戦だが、Fマリノスは久保竜彦、アン・ジョンファン、坂田大輔、山瀬功治、アデマールと主力攻撃陣が負傷欠場中。この日は圧倒的に試合を支配しながら得点できず、1失点に敗れた。

「あー、もう、何をしてんねん……」。見ていてイライラする内容だった。それにしても、平日にJリーグではない試合(相手の中国のチームについて知っている人は、ほとんどいないだろう)に来る客は、ファン気質が高くて面白い。僕はFマリノス“サポーター”が好きではないので、ゴール裏ではなくメインスタンドから観戦したが、様々な声が飛ぶ。右隣のオヤジは「全然弱いじゃねえか。サッカーになってねえよ、奥(大介)なんかヘロヘロじゃねえか。何していいか分かってねえぞ」とバカにしながら観戦。対照的に左隣のオバチャンは「そうそう、そうよ、そうよ、やだもう、ドゥトラまであんなシュート打っちゃうんだからあ〜、もう」と、どんなシーンにも感想を述べ、途切れることがない。そして右斜め後方からは審判に対して「おいー! おまけせえよ、ホームやぞ!」の連発と、よく見える手前サイドでの相手のスローイングやフリーキックに対して「おい、もっと後ろやろ〜」といちいち突っ込みが飛ばされた。

 選手が近くに感じられて、スタジアムに一体感があると、負けていてもちょっと楽しくなる。三ツ沢球技場でのサッカー観戦は本当に面白い。行くだけの価値がある。引越しの準備が終わっていないけど……。

<おまけ:トラウマ?>
三ツ沢球技場から横浜駅まで歩くと、ある店の前でいつも余計なことを思い出してしまう。3月のある雪の日、女性であるにも関わらず「クイーン」ではなく「キング」と呼ばれる人間に出会ったのだ(そのほか、今でも大事な友達数人も一緒に)。……。この話は、いずれまた……。

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