最寄りのローソンで店のおばちゃんに「さっき帰ってきたばかりじゃないですか?」と言われた早朝5時過ぎ、僕は始発電車に乗り込んだ。新宿から日暮里を経由して成田空港へ。よく行くコースだが、今回はその先がある。初出張で初の海外へ飛び出した。慣れない手つきで海外用携帯電話のレンタルや両替、保険契約を済ませ、高校の修学旅行以来となる飛行機に乗る。離陸したはいいが、やはり空の上は落ち着かない。とにかく眠って怖さをごまかすことにした。飛行機は嫌いだ。

 1時間半ほど眠り、着いたのは韓国・仁川国際空港。機内で渡された入国・出国申告書の記入は、裏面に「ALL BLACK LETTERS USE ENGLISH」と書かれていたが「韓国内住所」なんて欄に何を書けばいいか分からない。「SEOUL 特別市江南区静潭洞139(宿泊先のエルルイ・ホテルの住所)とごちゃ混ぜに書いておいたが何も言われなかった。意外と適当なものだ。入国審査を受ける場所では、大きなモニタが置いてあり、注意事項とサムスン社のCMが流れているが、このCMの出来の良さにちょっと驚いた。

 空港で別班を1時間ほど待ってから、プレスツアーのバスはソウル市内へ向かった。まずはチェックインといきたいところなのだが、いきなり仕事が待っているのだ。ホテルに到着すると、すでに会見が始まっている。13時頃に開始されたと思われるが、合流は15時前後。3時間ほど取材を続けると、すでに次の会見の開始時刻だ。場所を変えて再び1時間半ほど取材。新聞社の記者は締め切りにてんやわんやだ。初海外なうえ、韓国語も勉強してこなかった不届き者の僕は、他社の先輩記者の後ろにへばり付いてタクシーに乗り、雨天の中、何とかホテルにたどり着いた。韓国のホテルにはシングルという概念はないらしく、僕もダブルの部屋を一人占め。結構優雅だ。インターネットの接続に一苦労したが、これも何とか解決。急いで原稿の作成にとりかかった。

 1時間ほどで原稿を書き終え、他の記者と合流。夕食に出かけることにした。周囲はとにかく焼肉屋だらけだ。これまた先輩記者の案内を頼りに、みんなで焼肉を食べることにした。ちなみに、成田空港でハンバーガーを食べてから、ようやくありついた食事だ。焼肉と辛いキムチが旨い。ほかには辛いスープ(名前分からず)や酸っぱい海藻サラダもあった。初めて韓国ウォンを使った後で、コンビニ「ホットスパー(?)」に寄ってホテルへ戻った。テレビのチャンネルをガチャガチャと回しながら、残りの原稿を書いたり、翌日のスケジュールを調整したりして就寝。

 まあ観光に来たわけではないので、ここまで読んで「つまらない」と言うことなかれ(苦笑)。僕はプライベートなら多少のトラブルもネタにできるが、仕事には支障をきたして欲しくない臆病者なのだ。そして、もういい加減、眠りにつきたいのが本音だ(笑)。おやすみなさい。

<おまけ:はじまりはいつも雨>
韓国に来ても雨なのね……。

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