韓国旅行記(4/4) 【3月20日(日)】
2005年3月20日 朝、帰り支度をしてホテルをチェックアウトする。タクシーで向かう先は、会見が行われるホテルだ。どうやら時間の都合で、予定されていた2つの会見は1つにドッキングさせて行うことにしたとのこと。ひとまず安心だ。しかし、取材を終えるとバスの時間までは1時間半。僕は75分をかけて、どうにかこうにか大小5本の原稿を書き上げた。そこまではいい。これをどう日本へ送信するかが問題である。写真も送らなければならない。バスに乗ってしまったら、空港に着くまで送信のチャンスはない。ホテルのビジネスセンターに行けばパソコンは置いてあるのだが、自分のノートPCをLANに繋ぐことができなければ間に合わない。「キャナイ、ユーズ……」、適当な英語で頼むと、ビジネスセンターの係りの人は、どうやら「置いてあるPCでもあなたのPCでも、使用料は変わりません」と言っているようだった。僕は時間の焦りから「金の問題じゃなくて、このPCは繋げるのかって聞いてるんだよ」という顔から「ディス、PC、OK?」というメチャクチャな英語を発してまくし立て、LAN線の獲得に成功。ものの5分ですべての原稿、写真を送り終えて無事に韓国出張の任務を終えた。
昼過ぎ、時間どおりに空港行きのバスに乗り込んだ。記者団しか乗っていないのだが、一応ツアーガイドのような人がおり、いろいろと韓国の風習や最近の変化などを話してくれた。しかし、10人ちょっとの記者団はすでにクタクタ。半分は寝ているし、中には、まだ記事を書いている人もいる。返事や意見、質問はすべておぼろげで、車内はダルい空気に包まれていた。しかし1時間後、僕はちょっとビックリする“別の韓国”を体験することになる。
空港に着く前に、バスはみやげ物屋に寄った。先輩記者から「空港でも同じ物が売っているし、高いから止めておいた方がいいよ」とアドバイスは受けていたが、とりあえず行ってみることにした。“別の韓国”いや“インチキ日本”といった方が適切だろうか。みやげ物屋のオバチャンたちが、ものすごいパワーで物を売りつけてくる。まずはテーブルに座らされ、勝手にキムチの試食会が始まった。「コッチハ、王様キムチネ。ソレデ、コッチハオカアサンキムチ。コッチガ4000円デ、コレガ3000円」。全部、日本語である。もはやウォンではなく、円の世界だ。先輩記者がキムチを買うと「1コシカカワナイノ?」と思わぬ攻撃を食らい、もう1人の記者の財布が巻き込まれた。ひとたび席を立てば「ノリ、オイシイヨ。カッテイカナイヒトハ、バカネ」と挑発的に韓国のりが売りつけられる。そして、あまりの商魂に負け、皆がみやげ物を買って店を後にしようとしたその時、キムチを買わされた記者が呼び止められた。「チョコレートモアルヨ」。「いい加減にしろよ、この野郎(笑)」。どうやらオバチャンたちは、全品買わせないと気が済まないらしい。20分ほどの“おかしな夢”を見た僕らは再びバスに乗り込み、空港に向かった。
あとはもう特に書くことはない。飛行機の中では爆睡していたため、何も覚えていないのだ。成田空港の到着ロビーに出てきた時には「オレが取材で待っている人たちは、こうやって出てくるんだな〜」などと思ったが、別に大したことはなかった。久々に電車に乗り、自宅へと舞い戻った。外国は楽しいな。
<おまけ:韓国土産>
空港で「唐辛子チョコレート」を試食したが、なかなか美味かったので、会社に買って帰った。ところが、これが意外にも不評。食べた直後の取締役からは、即座に左遷が言い渡された(なんでやねん)。美味いんだけどなあ……。
昼過ぎ、時間どおりに空港行きのバスに乗り込んだ。記者団しか乗っていないのだが、一応ツアーガイドのような人がおり、いろいろと韓国の風習や最近の変化などを話してくれた。しかし、10人ちょっとの記者団はすでにクタクタ。半分は寝ているし、中には、まだ記事を書いている人もいる。返事や意見、質問はすべておぼろげで、車内はダルい空気に包まれていた。しかし1時間後、僕はちょっとビックリする“別の韓国”を体験することになる。
空港に着く前に、バスはみやげ物屋に寄った。先輩記者から「空港でも同じ物が売っているし、高いから止めておいた方がいいよ」とアドバイスは受けていたが、とりあえず行ってみることにした。“別の韓国”いや“インチキ日本”といった方が適切だろうか。みやげ物屋のオバチャンたちが、ものすごいパワーで物を売りつけてくる。まずはテーブルに座らされ、勝手にキムチの試食会が始まった。「コッチハ、王様キムチネ。ソレデ、コッチハオカアサンキムチ。コッチガ4000円デ、コレガ3000円」。全部、日本語である。もはやウォンではなく、円の世界だ。先輩記者がキムチを買うと「1コシカカワナイノ?」と思わぬ攻撃を食らい、もう1人の記者の財布が巻き込まれた。ひとたび席を立てば「ノリ、オイシイヨ。カッテイカナイヒトハ、バカネ」と挑発的に韓国のりが売りつけられる。そして、あまりの商魂に負け、皆がみやげ物を買って店を後にしようとしたその時、キムチを買わされた記者が呼び止められた。「チョコレートモアルヨ」。「いい加減にしろよ、この野郎(笑)」。どうやらオバチャンたちは、全品買わせないと気が済まないらしい。20分ほどの“おかしな夢”を見た僕らは再びバスに乗り込み、空港に向かった。
あとはもう特に書くことはない。飛行機の中では爆睡していたため、何も覚えていないのだ。成田空港の到着ロビーに出てきた時には「オレが取材で待っている人たちは、こうやって出てくるんだな〜」などと思ったが、別に大したことはなかった。久々に電車に乗り、自宅へと舞い戻った。外国は楽しいな。
<おまけ:韓国土産>
空港で「唐辛子チョコレート」を試食したが、なかなか美味かったので、会社に買って帰った。ところが、これが意外にも不評。食べた直後の取締役からは、即座に左遷が言い渡された(なんでやねん)。美味いんだけどなあ……。
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