自分を特別化するのが大好きな目立ちたがり屋の僕だが、例に漏れず「ガンダム」好きである(アルファベットが付くシリーズのことは知らない)。少年期は、おそらく年上の従兄弟の影響だと思うが、マクドナルドのハンバーガーパックを横に構え、スカウター代わりに「アムロ、行きます!」ってなもんだった。ジオングの不気味な強さ、ギャンの侍っぽさ、水陸両用のズゴック、ガンダムやガンキャノンほど目立たない渋めのガンタンク。アニメを見ていて本当にワクワクした。そして、僕以上に「年上の従兄弟」のハマり様は凄かった。

 僕が憧れを抱いた従兄弟は「あっちゃん」という。アイドル並みの顔立ち、抜群の運動神経、手先の器用さ、性格の明るさ、満ち溢れる自信。僕には明るさぐらいしかなかった。結局グレてラリって事故って、僕とは随分違う人生を歩むことになったが、この男の影響は結構大きい気がしてならない。一番驚いたのは、ザクの消しゴム(いわゆる“キン肉マン消しゴム”のようなもの)を得意の工作(多分、ほかのキャラクターの何かのパーツを付けたり貼ったりしたのだろう)と塗装でガンダムに変えてしまったことだ。分厚い塗装を施された消しゴムを手に、種明かしをしたあっちゃんは得意げだったが、あまりの凄さに、そんなやつが親戚だということが誇りにさえ思えた(いや、その前にガンダム買えよ……ザクの立場はどうすんだよ……)。

 あっちゃん絡みを筆頭に、いわゆる“ガンダムネタ”は、いろいろとある。そう言えば小学生の頃、車の中でドムの消しゴムで遊んでいたのが親父の運転の邪魔になったらしく、消しゴムを取り上げられ、そのまま窓から高速道路に捨てられたことがあった。東名高速道路には、今でも僕のリックドムの怨念が渦巻いているに違いない。

<おまけ:忘れてた>
ビグザムもお忘れなく。

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