美濃輪育久という男 【7月17日(日)】
2005年7月17日 あんなこといいな、できたらいいな。「ドラえもん」の歌詞に、そんな言葉がある。僕が寺山修司の本を読んで言葉の世界に興味を持ったのと同じように、人々は何かをきっかけに夢をみる。そして多くの場合、現実的な方法を探るうちに夢は現実的な形へと変わっていく。おそらく夢を求める者は、だれしもこの道を選ばざるを得ない。ところが、その流れに逆行しようとする者がいる。
スカイパーフェクTV!で「PRIDE武士道」をチラホラと見ていたのは、いつものように勝敗が気になる数試合と、美濃輪育久を見るためだ。僕が思うに、彼が標榜する“リアル・プロレスラー”というものは、僕らが漫画や映画を見て頭に描く夢そのものだ。彼の言動にはいつも、本気で「超人になりたい」と言いかねない面白さがある。
以前、雑誌でこんな話を読んだことがある。当時のWBC世界ストロー級王者、大橋秀行がリカルド・ロペスに敗れた直後、大橋が所属していたヨネクラジムでは、皆が自然とロペスのパンチを真似していたという。美濃輪がもっと大きな舞台で脚光を浴びることがあったなら……。
彼より強い選手は多くいる。それでも“美濃輪ワールド”の魅力は薄れない。なんてバカバカしくて、なんて楽しい世界なんだろう。
スカイパーフェクTV!で「PRIDE武士道」をチラホラと見ていたのは、いつものように勝敗が気になる数試合と、美濃輪育久を見るためだ。僕が思うに、彼が標榜する“リアル・プロレスラー”というものは、僕らが漫画や映画を見て頭に描く夢そのものだ。彼の言動にはいつも、本気で「超人になりたい」と言いかねない面白さがある。
以前、雑誌でこんな話を読んだことがある。当時のWBC世界ストロー級王者、大橋秀行がリカルド・ロペスに敗れた直後、大橋が所属していたヨネクラジムでは、皆が自然とロペスのパンチを真似していたという。美濃輪がもっと大きな舞台で脚光を浴びることがあったなら……。
彼より強い選手は多くいる。それでも“美濃輪ワールド”の魅力は薄れない。なんてバカバカしくて、なんて楽しい世界なんだろう。
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