韓国での仕事もいよいよ終わりだ。7日の深夜、僕は一足先に男子チーム取材の手伝いを完了し、暇を潰していた。目の前ではU氏とN氏が原稿を書いており、そこで交わされる何気ない会話がすごく興味をそそった。ここまでウソは書いていないのだが“僕は眠気を感じることもなく聞き入っていた”とでも書くとウソになる。大先輩が仕事をする中、僕はベッドの上で居眠りしていたのだから(笑)。

 そんな中、ホテルの外は大雨となっていた。しかし、早朝にN氏がオランダへと戻り始めた後、僕とU氏は昼まで眠ったため、そんなことはどうでもよかった。この時は。

 昼過ぎ、僕らはホテルを出て最後の宿泊地である釜山へと向かった。KTXという韓国の新幹線で約1時間移動し、そこからタクシーでホテルへ。部屋に入ってテレビを点けると、衆議院解散のニュースが飛び込んできた。厚生大臣時代から僕が興味を持って見ている小泉純一郎現首相の郵政三事業民営化は実現しなかったのだ。しばらくニュースに見入っていたが、その後に見たのは、韓国のどこかの地が豪雨で大変なことになっている光景だった。何でも台風が日本側からそれてこちらへ近付いたらしい。ミアンハムニダ。

 U氏が最後の原稿を終えた後、僕はカメラマンのRさんを紹介してもらった。アホほどデカイ自動販売機で切符を買い、クソ暑い駅から地下鉄で6駅ほど離れた南浦洞という港町の駅へと移動。そこで夕食をご一緒させて頂いたのが、色々と面白い話ができて楽しかった。そして何よりも、そこで食べた海鮮料理が美味かった。ヘムルタン(海鮮鍋)や、あわびのお粥などを腹一杯に食った、食った。

 そして実はホテルに戻った後、酔っ払ったU氏から色々な“お話”があった。(ちょうど、この前の段落とこの段落の間にある約2時間の話だ)説教あり、指摘あり、提案あり、激励あり。散々喋った後、U氏は「オレは寝る」と一度間違えて僕の布団に入り、自分の布団に入り直した。まあ、きっと覚えていないことだろう。しかし、本当にいろんな刺激を受けて、いろいろなことを考える機会をもらった出張だった。

 さて、そろそろ日本に帰ろう。

<おまけ>
ちなみにU氏曰く、僕の存在は「(会社)の北朝鮮」なのだそうだ。ミサイル外交……言い得て妙だ。さすが巨匠。

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