白いドリームチーム 【11月4日(金)】
2005年11月4日 ドリームチームといえば、五輪でのバスケットボール米国代表チームが有名だ。ところで、サッカーの世界でも90年代初頭のスペインに同じ呼び方をされるチームがあった。ヨハン・クライフが率いたバルセロナ(スペイン)だ。後世まで語り継がれる名チームと、現代サッカーで最強の呼び声が高いチェルシー(イングランド)を比較したコラムがスポーツナビに掲載されていた。
読んでいくうちに、両チームとは無関係なのだが、ある光景を思い出した。ドリームチームが存在した頃、僕は別のチームに強烈な衝撃を受けた。白いユニフォームを着たブラジル人たちが、巧みな個人技と創造力あふれるパス回しでイタリアの名門チームを手玉に取る。当時中学3年生の僕は、模擬試験のために出かける直前までテレビ画面に見入っていた。リビングを離れるのが嫌で仕方がなかった。サンパウロ(ブラジル)が、ACミラン(イタリア)を粉々に打ち砕いた1993年トヨタカップ。サンパウロのレオナルドが左サイドを駆け上がる姿が脳裏で蘇った。
想像の外から僕の視界に飛び込んだサンパウロは、僕にとってのドリームチームである。しかし、時とともに記憶は薄れていく。今ではダイジェストシーンしか思い出せない。あのサッカーを、もう一度見たくなった。自分が「素晴らしい!」と感動した試合は、どのような展開だったのか確かめたくなった。
12年前には考えられなかったが、今ではインターネット上でDVDを注文することができる。セブンイレブンとヤフーが出資する「セブンアンドワイ」で必要事項を打ち込みながら、当時の資料を振り返った。トヨタカップを放送している日本テレビのホームページにある同大会の特集ページを開く。当時のサンパウロには、現在のブラジル代表キャプテンであるカフーや、消滅してしまった横浜フリューゲルスで活躍したジーニョ、柏レイソルでちょっとだけ活躍してすぐに帰国したミューレル、先ごろ今季限りで鹿島アントラーズの監督を退任すると宣言したトニーニョ・セレーゾが名を連ねている。一方のミランは、代表クラスのイタリア人選手にフランス代表のパパン、デサイー、そしてルーマニア代表のラドチョウをアレンジしたチーム。僕が好きなドナドーニもいる。DVDの届く日が待ち遠しい。
<余談>
ところで、トヨタカップの歴史を振り返る中で、ひとつ奇妙なものを見つけた。「足のいいやつ賞」とは、何だろうか。第2回大会のフラメンゴ(ブラジル)vsリバプール(イングランド)の資料を見ると、現日本代表監督のジーコがMVPを受賞しているのだが、そのほかに2得点を記録したヌネスという選手に「足のいいやつ賞」なるものが贈られている。後にも先にも、この賞が登場するのは一度だけである。この賞を正式に復活させてほしいと思うのは、僕だけだろうか。何だか楽しいことになりそうじゃないか。
<参考資料>
「チェルシーは美しく勝利しない」か? (スポーツナビ)
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/0506/spain/column/200511/at00006505.html
トヨタカップの歴史 (日本テレビ)
http://www.ntv.co.jp/fcwc/history/index.html
読んでいくうちに、両チームとは無関係なのだが、ある光景を思い出した。ドリームチームが存在した頃、僕は別のチームに強烈な衝撃を受けた。白いユニフォームを着たブラジル人たちが、巧みな個人技と創造力あふれるパス回しでイタリアの名門チームを手玉に取る。当時中学3年生の僕は、模擬試験のために出かける直前までテレビ画面に見入っていた。リビングを離れるのが嫌で仕方がなかった。サンパウロ(ブラジル)が、ACミラン(イタリア)を粉々に打ち砕いた1993年トヨタカップ。サンパウロのレオナルドが左サイドを駆け上がる姿が脳裏で蘇った。
想像の外から僕の視界に飛び込んだサンパウロは、僕にとってのドリームチームである。しかし、時とともに記憶は薄れていく。今ではダイジェストシーンしか思い出せない。あのサッカーを、もう一度見たくなった。自分が「素晴らしい!」と感動した試合は、どのような展開だったのか確かめたくなった。
12年前には考えられなかったが、今ではインターネット上でDVDを注文することができる。セブンイレブンとヤフーが出資する「セブンアンドワイ」で必要事項を打ち込みながら、当時の資料を振り返った。トヨタカップを放送している日本テレビのホームページにある同大会の特集ページを開く。当時のサンパウロには、現在のブラジル代表キャプテンであるカフーや、消滅してしまった横浜フリューゲルスで活躍したジーニョ、柏レイソルでちょっとだけ活躍してすぐに帰国したミューレル、先ごろ今季限りで鹿島アントラーズの監督を退任すると宣言したトニーニョ・セレーゾが名を連ねている。一方のミランは、代表クラスのイタリア人選手にフランス代表のパパン、デサイー、そしてルーマニア代表のラドチョウをアレンジしたチーム。僕が好きなドナドーニもいる。DVDの届く日が待ち遠しい。
<余談>
ところで、トヨタカップの歴史を振り返る中で、ひとつ奇妙なものを見つけた。「足のいいやつ賞」とは、何だろうか。第2回大会のフラメンゴ(ブラジル)vsリバプール(イングランド)の資料を見ると、現日本代表監督のジーコがMVPを受賞しているのだが、そのほかに2得点を記録したヌネスという選手に「足のいいやつ賞」なるものが贈られている。後にも先にも、この賞が登場するのは一度だけである。この賞を正式に復活させてほしいと思うのは、僕だけだろうか。何だか楽しいことになりそうじゃないか。
<参考資料>
「チェルシーは美しく勝利しない」か? (スポーツナビ)
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/0506/spain/column/200511/at00006505.html
トヨタカップの歴史 (日本テレビ)
http://www.ntv.co.jp/fcwc/history/index.html
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