言葉がなくなる時 【3月12日(日)】
2006年3月12日 昨日の深夜に友人から電話があった。「母ちゃんが死んだ」と告げられた。
動揺したまま言葉を探すが、見当たらなかった。
無力なのは、知っている。それでもまだ何かをしたかった。
それでも何も見つかりはしなかった。おい、言葉!
何のために僕は言葉を追いかける? 友人は一方的に事情を説明すると、
「遅い時間に悪いな」と言って、電話を切った。最後に間に合わせた言葉は、
「大丈夫か」だった。大丈夫なわけがない。もどかしさを抱いて僕は寝た。
あいつは笑いながら言った。「できるうちに親孝行した方がいいぞ」
お前は強いけど、だからオレは辛い。でも、だから頼もしい。
言葉は、ねえ。でも、気持ちはある。だが、言葉は捨てられない。
少し時が経ったら、ラーメンでも食いに行こう。オレはメンマや海苔を見ながら、
また言葉を探すだろう。きっと、喋っているのは、お前だ。
それでもいい。ラーメンを食いに行こう。
動揺したまま言葉を探すが、見当たらなかった。
無力なのは、知っている。それでもまだ何かをしたかった。
それでも何も見つかりはしなかった。おい、言葉!
何のために僕は言葉を追いかける? 友人は一方的に事情を説明すると、
「遅い時間に悪いな」と言って、電話を切った。最後に間に合わせた言葉は、
「大丈夫か」だった。大丈夫なわけがない。もどかしさを抱いて僕は寝た。
あいつは笑いながら言った。「できるうちに親孝行した方がいいぞ」
お前は強いけど、だからオレは辛い。でも、だから頼もしい。
言葉は、ねえ。でも、気持ちはある。だが、言葉は捨てられない。
少し時が経ったら、ラーメンでも食いに行こう。オレはメンマや海苔を見ながら、
また言葉を探すだろう。きっと、喋っているのは、お前だ。
それでもいい。ラーメンを食いに行こう。
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