最近、ラーメンに興味をそそられている。

 以前、おふくろが言っていた。
「ラーメン屋の特集はよく見かけるけど、驚くほど美味しい! というラーメンは、ない」
言われてみれば、確かにそんな気がする。旨いラーメンに出会ったことはあるが、
ほかの店と比べて段違いかと言われると、そこまでの違いではない。
渋谷の「山頭火」は好きでよく行ったが、それも近くへ行くついでによるところが大きかった。

 しかし「驚くほど美味しいラーメンなんて、ない」などと言った日には、
自称他称の“ラーメン通”から「どこそこのラーメンを食ってから言ってるのか」とお叱りを受けるだろう。
ご存知のとおり、それぐらい人気の高いメニューであり、うんちくを語られるメニューである。
実際に、「山頭火」は有名だけれど、僕は有名店を渡り歩いたというクチではない。
まだまだ知らないラーメンがたくさんある。そこで、今までよりもラーメン屋に足を運ぶようにしている。

さて「ラーメンを美味しく食べよう」と思った時、僕の中ではトッピングが邪魔になることに気が付いた。
今までは思いも寄らなかった。メンマは欲しいし、海苔も欲しい、煮卵も欲しい。そう思ってきた。
しかし、ラーメンの美味しさの判定基準は、やはりスープの味わいと、麺の絡みだろう。
そう考えると、僕の理論では「旨いラーメンは、トッピング皆無でも旨い」はずである。
この状態が一番、イーブンな状態で勝負を行えるのだ。

 もちろん、チャーシューが美味しい店もある。だが、それは「チャーシューが」美味しいのである。
例えば、ある店で「トッピングなしのラーメンより、チャーシュー麺の方が美味しい」のであれば、
それは「チャーシュー麺の美味しい店」であって「ラーメンが美味しい店」とは少し違ってくる。
(僕にとって)一番美味しいラーメンは、ノントッピングで何度も食べたくなるラーメン。
これが、ようやくできた比較のスタンダードである。
まあ、実際にはトッピング何もなしというメニューは、多分ないと思うけれど。
 それと、レンゲを使って最後まで麺をスープに絡めた方が美味しいというのも、最近はすごく意識する。

 そんなこんなで、最近はとてもラーメンに惹かれているのである。

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