自分に酔う人間の相手は、得意じゃない。

 相手の器が小さく見えることほど、悲しいことはない。

 気付かないふりをすることが優しいなどと、僕は思わない。

 女の子のロマンチックごっこには、付いていけない。

 その割に、男どものヤクザごっこには、知らずに引き込まれていたりする。

 自分が自分に酔うことも、きっと気付かぬところでやっている。

 自分の嫌いなことを、自分が体現していたりする。

 矛盾だらけ。理屈は通っていない。説明も都合よくしかできない。

 ただ、ハッキリしているのは、今の状況は気に入らないということだ。

 バケツ一杯の水に相当する言葉を、僕は一晩考えた。

 そして、そのまま眠りについた。気分は悲しかった。

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