着慣れないスーツを身に纏い、高田馬場のチャペルへ向かう。会場には、見慣れた顔が並ぶ。会社の同僚の結婚式なのだが、いわば職場結婚であるため、会社の人間が珍しい服装で集まったような感じである。僕らは新郎も知っているものの、新婦側で参列した。先輩のタケウチさんは、前日に紳士服のAOKIで5分で買ったというダブルのスーツで現れた。“ダンディーさん”と呼ばれている(すごいニックネームでしょ !?)先輩は、ノーネクタイで首に直接ネクタイ代わりのものを巻いて登場。おしゃれな着こなしで注目を集め、満足気だった。

 きっと日本語ペラペラの外国人がカタコトの日本語で神父を務め、式は無事に終了(式が終わった後、あの神父は「あー、緊張したー。鳥肌立っちゃった」とか器用に日本語を話すに違いない)。会場を移し、パーティーが始まった。僕にはまったく理解ができないのだが、次から次へと違う種類の酒がテーブルに運ばれてくる。酒が呑めない僕にとっては、どれも「アルコール」としか分類できない。ビールもワインも大して差はないのである。しかし、今日は祝いの席。招待状の出席葉書を出し忘れたものの、本当に祝福の気持ちで一杯だった。

 だから……なのかどうかは分からないが、ちびちびと酒を飲んでしまった。ビールをコップに4〜5杯程度だと思う。だが、アルコール未対応モデルの僕の体では、ビールをコップ2杯も飲めば“致死量”に達する。気持ちがいいんだか、悪いんだか。パーティーが終わりを迎えると、ふらつく足元で新郎新婦にあらためてあいさつをし、電車に乗り込んだ。一応、この後仕事をしたのだが、かなり周囲に助けてもらったこと間違いなし。だが、どれぐらい助けてもらったのかさえ分からず……。お、おめでとー!

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