輝いた後の強さ 【6月18日(日)】
2006年6月18日 他人が僕の人生を折れ線グラフで表現したら、どんな形が出来上がるだろう。偏差値を重視するなら、きっと高校3年から下降していることだろう。喋る量を重視するなら、ずっと高度な位置を保っているかもしれない。所持金を重視するなら、ずっと小さく上り続けているはずだ。ところで、この基準を「輝いている度合い」とした場合、やはりどこかに頂点を迎えることになるだろう。
だれかが僕の人生が最も輝いていた時期を評価する。一体、いつの時代になるのか、僕には分からない。他人の視点は十人十色だ。しかし、そこで無視できないのは「年齢」だ。グラフはどこかで頂点を向かえ、その後、それを超えることはないのだろう。それでも、上下の“ギザギザ”はいつだって作ってやろうじゃないかと思うのは、僕だけではないだろう。
前置きが長くなったが、今日はサッカー・ワールドカップに出場しているポルトガル代表に触れたい。欧州のメジャークラブにポルトガル人選手が増え始めたのは、僕が世界のサッカーに興味を持った頃だった。つまり1990年代の中ごろだ。ルイ・コスタ、パウロ・ソウザ、フェルナンド・コウトがいた。そして、その後にフィーゴやデコが現れた。いわゆる“黄金世代”の結晶として最も期待をかけられたのは、2004年の欧州選手権だった。しかし、イングランドやオランダを破りながら、決勝でギリシャに敗れて栄冠を逃した。ポルトガルのファンの多くは今回のワールドカップは「大会の時期がもう少しずれていれば」と思ったことだろう。02年と06年、その間にポルトガルは“ピーク”を迎えたと考えられている。
だから、今大会は「もう頂点を過ぎて下降状態に入ったから、それほど高望みはできない」はずだった。ところが、今のポルトガルは成熟度が高まった上で新しく若い戦力が加わり、ネームバリューでは04年に劣るものの、チームとしての強さは今回も十分に発揮できそうだ。今のポルトガルのサッカーを見ていると、「ピークなんて、いつでも生まれるぜ」と心強く思えてくる。“輝いた後の強さ”を感じる。
だれかが僕の人生が最も輝いていた時期を評価する。一体、いつの時代になるのか、僕には分からない。他人の視点は十人十色だ。しかし、そこで無視できないのは「年齢」だ。グラフはどこかで頂点を向かえ、その後、それを超えることはないのだろう。それでも、上下の“ギザギザ”はいつだって作ってやろうじゃないかと思うのは、僕だけではないだろう。
前置きが長くなったが、今日はサッカー・ワールドカップに出場しているポルトガル代表に触れたい。欧州のメジャークラブにポルトガル人選手が増え始めたのは、僕が世界のサッカーに興味を持った頃だった。つまり1990年代の中ごろだ。ルイ・コスタ、パウロ・ソウザ、フェルナンド・コウトがいた。そして、その後にフィーゴやデコが現れた。いわゆる“黄金世代”の結晶として最も期待をかけられたのは、2004年の欧州選手権だった。しかし、イングランドやオランダを破りながら、決勝でギリシャに敗れて栄冠を逃した。ポルトガルのファンの多くは今回のワールドカップは「大会の時期がもう少しずれていれば」と思ったことだろう。02年と06年、その間にポルトガルは“ピーク”を迎えたと考えられている。
だから、今大会は「もう頂点を過ぎて下降状態に入ったから、それほど高望みはできない」はずだった。ところが、今のポルトガルは成熟度が高まった上で新しく若い戦力が加わり、ネームバリューでは04年に劣るものの、チームとしての強さは今回も十分に発揮できそうだ。今のポルトガルのサッカーを見ていると、「ピークなんて、いつでも生まれるぜ」と心強く思えてくる。“輝いた後の強さ”を感じる。
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