数はそれほど多くないが、温かみのある視線がグラウンドに注がれる。選手の声が聞こえる。感情はありったけの表情を見せる。見栄も、ウソも、誇りも、怒りも、喜びも、全部見える。その場のためだけに作られたものは、ほとんどない。皆がいつも作り上げているものが、いたって日常的にある。

 高校世代のサッカー大会「高円宮杯」を観に行った。小さな競技場で2試合、技術は未熟だが可能性を吸収する力に満ち溢れる大会だ。刺激が多いのだ。高校のサッカー部と、Jリーグをはじめとするクラブチームのユースが、関東を舞台に全国大会を戦う。初めて戦うチーム、初めて見るチーム、初めて行く会場、初めて見る観客。新鮮に違いない。

 だれもが何かを“作ろう”、“育てよう”としている空気がある。昨年、何度か取材で訪れて一気に魅了された。サッカーの担当を離れた今、本来なら出番はないところだが、ひょんなことからチャンスがめぐってきた。やっぱ、現場は最高だ。ただのお客さんで終わらないように、みんなが新しいサッカーを、選手を育てる場で、オレはオレを磨く。楽しいよ。

コメント

nophoto
ケロケロ
2006年9月17日12:29

ヘッジホッグさんの文章は、いつも深い言葉がつまってる気がするので、上手なコメントはできないが、私も何度かプライドをみにいき、現場(といえるのかなあ、後ろのほうだったし)にいったことがある。
人の感情がむきだしになってるなあと思った。
プロレスとかと違って、この人は本物の感情をだしてるんだろうと
、何回か観にいき感じたよ。

オレはオレを磨く。
すばらしい発想だね。

ただ試合をみるだけじゃなく、そこからいろんなものを得て自分のものにしようとする姿勢、感性は成長に繋がるね。

見習います。

hedgehog
hedgehog
2006年9月18日0:00

うーん、仕事じゃなかったら、ただ見るだけで帰ると思うけどね。観るのでも、するのでも、とにかく楽しむことが大事だと思うな。楽しくないことに気合いを入れて成功した例がない(笑)。

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