ちょっとしたきっかけだ。一つの質問文を思い付いた。
「あなたが『信用できる』人は?」

 最寄り駅からの帰り、いつもとは違う道を選んで歩いた。方向感覚を頼りに、見慣れない暗闇を歩いていく。方向を迷う不安と自分の勘を信じる気持ちが鍔迫り合いを行っている間に、僕は先ほどの問いに一つの答えを出した。

 聞きたい? 「うん」と言わない人は、まず信用できない。そんなやりとりも自宅に着いてからは思い付いたが、余談だ。

 なかなか、納得のいく出来となった答えは、こうだ。
「どこで裏切るか分かっている者」

 もっと温かい、もっと明るい答えもあるだろうが、これが一番ピッタリとするように思う。

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