日曜日の夕闇をゆくりゆくり

 人通りまばら 商店街はずれ

 猫の好奇心が闇雲に光る

 喧騒の地下室へ足を降ろさば

 分厚くズシリとドアは重たい

 それを押し開けるように音が鳴る

 ガリガリかき鳴らされてズドンズダン

 ただの暗がりが彼らの居場所

 音は音を頼りに空間を超えて

 見えない振動が、影法師の胸を打ち付ける

 憧れと現実をつなぐ弦は何度も弾かれて

 ギタリストの指輪は色を変えて踊る

 音の灯に照らされて、腕が踊って足を誘う

 足が首を抱きこんで、激しいノッキング

 アア、ライブハウス、アアア

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