あなたは運動が得意ですか? たとえば「卓球」などはどうでしょう?

 運動神経に自信のある人は「結構うまいよ」などと答えるかもしれない。しかし、僕は言い切る。どれほど運動神経が良いとしても、素人では卓球の“競技者”には勝てない。そんなことは当たり前だと思うかもしれないが、卓球の場合はそのギャップがかなり大きいように思う。なぜなら「卓球」はかなり一般的に知られるスポーツでありながら、身の回りには「競技」ではなく「娯楽」として存在するからだ。

 僕は大別して、娯楽を「ピンポン」、競技を「卓球」と呼び分けることにしている。わずかながら競技をかじった者の、小さなプライドだ。僕は運動神経に自信はない。相当ない。人生のコンプレックスの半分以上は、そこにある。しかし、競技を追及したことのない相手ならば、どれほど運動神経の良い人が相手でも絶対に負けない。僕ですらそうだから、まず間違いなく多くの場合は同様だろう。

 こんな話を持ち出したのは、今日、卓球の全日本選手権を仕事がてら見てきたからだ。冒頭の質問で「結構うまいよ」と答えた人などは、観戦すれば新しい世界を楽しむことができるかもしれない。これは嫌味ではない。そのギャップが競技者のすごさを実感させてくれるのではないかと思うのだ。「卓球を観に行かない?」という機会は、正直に言って滅多にないだろう。それでも、現在は(かつての?)“卓球少女”福原愛などが活躍しているため、テレビなどで試合の一部を放映することもあるだろう。そんな時に、ちょっとだけでも見て、驚いてみてほしい。

 スポーツの面白さの一つに、たとえそれが外部から見てどれだけマヌケに見えても、その中にひたむきな美しさがあることが挙げられる。中学校の、特に強くもない選手が、数時間の練習で足の裏を火傷する。それでもなお、勝つことは難しい。場面によっては、やっぱりどうしても“可笑しい”イメージの方が強いことは否めない姿というものは、確実に存在する。でも、その競技をバカにする一方で、そればかりでなくすごさも知ってもらいたい。

 ちなみに、男子のシングル戦は、将来を嘱望される高校生が優勝したが、彼の顔はタレントの波田陽区に似ている。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/other/headlines/etc/20070121-00000021-spnavi-spo.html

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