会社で会議に出席すると、意味の分からないカタカナを解釈しなければならないので疲れる。多分、このことに関しては以前にも書いたように思う。「アテンドして」だとか、「フィックスした」だとか。高校生〜大学生の頃、英語文化に憧れる妹を馬鹿にして“欧米かぶれ”と呼んでいたが、これらのビジネス会話を好んで用いる人たちに対しても同じ感覚を持っている。

 ところが、だ。先日、記事を書いていてふと気が付いた。僕の文章は“欧米かぶれ”なのである。マラソンを例にとると「ラストスパート」に「デッドヒート」、「ペースアップ」に「ストライド」、おまけに「サバイバルレース」だとか、信じられないくらいのカタカナを用いているではないか。「最後の追い上げ」、「死闘」、「速度を上げる」、「歩幅」、「生き残りをかけた戦い」と日本語でも事は足りるはずなのに。

 競馬新聞の「殿一気(しんがりいっき)」ほどまで漢字で短縮しようとは思わないが、もう少し日本語で工夫をしてみても良いのかもしれない。いや、やるべきだろう。きっと価値があるはずだ。

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