まだ互いにあまり知らない人との会話では、だれもが共通点を探したりする。その中で「好きな音楽」という話題が出ることも珍しいことではないだろう。

「どんな音楽が好き?」

 アーティストの名を答える人がいるだろうし、「ロック」などジャンルを答える人もいるだろう。しかし、僕はこの質問への返答には、少し躊躇する。正答は、ザ・ブルーハーツであり、パンク・ロックである。けれど、例えば僕が即答した場合、僕が普段からこれらの曲を好んで聴くのだと思われる気がするのだ。ただ、実情は違い、ブルーハーツの曲を聴くのは、1年間でも数えるほどしかない。

 僕の中で、ブルーハーツは勝手に鳴り響く。あえて誤解を恐れずに言うけれど、彼らの歌は僕にとって“僕へのメッセージ”ではなく“僕から僕へのメッセージ”である。CDもMDも、i−podもテープレコーダーも要らない。聞くものではなく、聞こえてくるものだと言ってもいいかもしれない。時々、それだけでは足りなくなって、聞きまくるのだけれど、「聞く」のはその時ぐらいなものだ。

 説明が難しいけれど、言いたいのは「一番好きな曲は、滅多に聴かない」人間だということだ。そして、そこまでまいった時に、いつもそこに在ってくれるのがブルーハーツであり、今、僕が部屋で聴いているのが、その曲だということである。今日はレッツ、ミュージック。

コメント

nophoto
ハゲタカ
2007年4月8日14:05

中坊の頃、君とあきれるほど聞いたブルーハーツは忘れられない。

「どんな音楽が好き?」と問われればジャズと答えるけれど、原風景にあるのはブルーハーツだな。

hedgehog
hedgehog
2007年4月10日2:50

>ハゲタカ
書き込みサンキュー。当時はオレの家にCDがなくて、ダビングしてもらっていた気がする。懐かしいな。

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