帰る場所【3月15日(土)】
2008年3月15日故郷――「こきょう」とも「ふるさと」とも読む。生まれ育った土地を指す言葉である。幼稚園の卒園間近まで住んでいた東伏見、中学1年の終わりまでいた秋津、大学に入るまで過ごした桂。僕は「出身」を聞かれるといつも、東京と答えるべきか京都と答えるべきか迷うのだった。
昨年の秋、長らく借家としていた秋津に両親が戻った。京都へ引っ越してから17年。その間、僕は何度か町を訪れ、その度に入居を許されぬ「我が家」を外から眺めた。だが先日、ついにその敷居をまたいだ。一部はリフォームされていたが、まさに懐かしの我が家だった。
一つの家に家族が住む生活。その中で自分の空間を持つ。アパートでの一人暮らしから、そんな状況に戻ると「帰って来た」とは感じていた。しかしながら、その場所を訪れること自体をこれほど楽しめたことはなかった。
相手が西の人であれば、自然と関西弁が口を突く。それでも、僕の故郷はどうやら秋津のようである。
昨年の秋、長らく借家としていた秋津に両親が戻った。京都へ引っ越してから17年。その間、僕は何度か町を訪れ、その度に入居を許されぬ「我が家」を外から眺めた。だが先日、ついにその敷居をまたいだ。一部はリフォームされていたが、まさに懐かしの我が家だった。
一つの家に家族が住む生活。その中で自分の空間を持つ。アパートでの一人暮らしから、そんな状況に戻ると「帰って来た」とは感じていた。しかしながら、その場所を訪れること自体をこれほど楽しめたことはなかった。
相手が西の人であれば、自然と関西弁が口を突く。それでも、僕の故郷はどうやら秋津のようである。
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