皆さん、お疲れ様です。昨日はおよそ1カ月ぶりの更新だったにも関わらず素早い反応を頂き、うれしく思っています。さて、現在時刻は午前1時30分。今日(27日)も終電で帰宅しましたが、僕の手元には“プレスリリース”なるものがざっと24枚あります……。

 そんなことはさておき、僕の今の最大の関心事を記しておきたいと思います。明日(正確には今日28日)、自宅と最寄りのコンビニエンスストアの中間点に「ローソン」がオープンします。つまり、僕にとって最寄りのコンビニにあたる。「店員に可愛いコがいたらなあ」という淡い思いもなくはないのですが、もっぱら深夜帯にしか行かないので、野郎が一人でダルそうにしている光景を見る公算が高いので、それはどうでもいいとします。問題は、この店がジンジャーエールを常備するかどうか。この一点に尽きます。

 果たして、ローソンは僕の願いを聞き入れてくれるか。
 皆さん、お久しぶりです。いまさらですが、コンスタントに書くというのは、なかなか難しいものですね。日記を更新せずに何をしていたかと言いますと、アポイントも取らずに首相官邸へ押しかけてみたり(思えば、まるで初期の「電波少年」のようだ……)ばかりしていたわけではありません。

 最近は、非常に緩やかではありながら、読書の癖がついてきたかなと思っています。この間読んだのは、映画も話題になっている「シービスケット」。馬や人間が中心に描かれているのですが、僕が一番気に入った描写は、鉄砲水がティファナ競馬場を襲ったシーン。

 その背後で、無敵の力を誇る鉄砲水が、廏肥の山という不動の物体にぶちあたった。勝利を収めたのは水だった。十年にもわたって驚異的な堅牢さを誇ってきた小山は、大地から引きはがされ、ひとつの恐るべき塊と化して、振動した。そして競馬場に物資を補給するサンディエゴ線とアリゾナ線の引きこみ線のレール上を転がり、線路を寸断した。破壊への欲望で活気づいたかのように、馬糞の塊はゴロゴロ音を立てて向こう正面を転がり、三コーナーを斜めに傾いて回ると、ホームストレッチに押し進み、スタンドをなぎ倒した。そこからモンテカルロ・カジノに直行し、壁をぶち抜いて大穴をあけた。やがて巨大な馬糞のゴジラは海に転げ落ち、姿を消した。
(「シービスケット」/ソニー・マガジン社より抜粋)

 こういう面白い表現をみつけると、雑誌のグラビアばかり見ている場合じゃないなという気になりますね(?)。今は続けて「ジャック・マイヨール、イルカと海へ還る」(講談社)を読んでいますが、こちらは表現というよりはマイヨール氏の伝記的な部分に惹かれます。それにしても、読書をすると、自分が書く文章はなんてつまらないのかとガッカリしますね。言葉で飯が食えるようになりたい。作業力じゃなくてさ。
 大人から子どもまで、幅広い層のファンを持つアニメ「機動戦士ガンダム」に“黒い三連星”という敵部隊が登場する。ドムという黒いモビルスーツを操る3名からなる小隊だ。27日、僕の携帯電話と黒い三連星がドッキングした。体は黒く、目が赤いところはドムと同じだが、あとの部分は少々勝手が違う(白い羽根が生えていたりする)。

 昼過ぎから下北沢をブラブラしていた。KFCの後輩・サトウユウが働く「TABATHA(タバサ)」に顔を出したり、春物の服を買ったり、ゲームセンターで太鼓を叩いたり……まるで大学生の時のように過ごした。“黒い三連星”を見つけたのは、まさにその途中だった。TABATHAの斜め向かいにある店のレジ前で、僕はそれを手にし、店員に差し出した。

 携帯電話のストラップには、それなりにこだわっている方だと思う。以前に付けていたのは、渋谷の雑貨屋「D−FORME」で買った緑色の板状のものだったが、壊れた。次も気に入ったものを買って長く付けていようと思ったが、三連星に目を射止められて“即買い”してしまった。

 まあ、これも何かの縁だと思い、呪われた“黒い三連星”と付き合っていくことにしよう。ちなみに、まったく関係ないが、僕はガンダムと同い年だ。なんともまとまりがないが、オチは写真ファイルをアップしておくので、笑ってほしい。いや、笑うと呪われるかもしれないが……。
http://www.geocities.co.jp/Athlete-Rodos/8592/images/040128_black_triple_stars_b.jpg

<おまけ:ショッキングニュース>
Tスポーツの記者さんに聞いた話だが、Tスポーツ一面の隅にある「私…ブラ外します!!」は、ヌード写真に水着を“逆アイコラ”しているものらしい。
 ご飯を食べる時、僕は一人でいることが多い。一人暮らしの上、会社ではほかの人たちと時間を合わせることが難しいからだ。おまけに内勤で拘束時間が長い場合が多いので、大抵はコンビニエンスストアの弁当になる。飢えはしないが、決して豊ではない食生活だ。大学時代のように食費を捻出できない経済状況にはない。独り身でだれの世話もしていないし、仕事の時間が長いからお金もそんなに使わない。もしかすると一食に2000円近く使っても大丈夫かもしれないぐらいだ。しかし、2000円のメシを一人で食うより、500円のメシを友だちと食べる方が絶対にうまい。

 世の中には「わけが分からない」ことをする人がたくさんいる。僕も何人か知っているが、少年サッカー時代からの友人“カジケン”の行動は極めて不可解だった。サッカーの練習試合では弁当を持参するのだが、決してだれとも一緒に食べようとしないのだ。だれに誘われても「一人で食べたい」と言って断っていた。友だちがいないわけじゃない。むしろ明るくて人に好かれるタイプだ。弁当が特別質素なわけでもない。食べ方が強烈におかしいわけでもない。合宿所ならみんなとテーブルについて食事をとる。なのに……。

 あれから15年弱が経ったが、いまだにカジケンの「一人でメシを食べたい」という気持ちは分からない。よほど嫌な人間とでも食べていたのだろうか……。僕は一人で食事をする度、悔しい思いをする。「ああ、だれかと食べたなら、きっと、もっとおいしいのに!」と。

 人にはそれぞれ事情がある。いろんな人がいる。他人のことは分からない。そして、僕は世界の三大珍味を食べ尽くした大金持ちじゃないけれど、言い切る。たとえカジケンが「違う」と言っても。友達なくして最高のメシなし。だから、聞きたくないんだ。「おー、うまそうなもん食ってんじゃーん」なんてさ。バカヤロー! 人間は、ないものねだりの生き物である。


<おまけ:僕とオオニシの2年来の約束>
銀座の天ぷら屋「近藤」へ行く。カウンター12席のみ。夜のコースは8000円から。
 元旦の夜、僕はいつもより1本早い時間の電車で帰宅した。普段なら終電ギリギリまで作業をして、駅までダッシュをするのだが、もはやそんな気力も体力もなかった。ゆっくり歩いても間に合うように、1本早い電車に乗った。これで電車に乗り遅れてタクシーに乗ることもない。はずだった……。

 いや、電車には乗ることができた。ところが、あろうことか自宅最寄駅を寝過ごしたのだ。以前住んでいた辺りでようやく下車したが、もう上り電車はない。仕方なくタクシーに乗り込むことになった。

「この道を真っ直ぐでいいんでしょうか? 私、今日デビューなもんですから。すいません、よろしくお願いします」――冴えない頭でも一つ思うところがあった。運転手は決して若くはなかった。聞かずにおくべきだと判断したにも関わらず、なぜか聞いてしまった。「ああ、そうなんですか。それまでは何をなさっていたんですか?」余計なお世話だ……。

 運転手は建築会社の社長だった。不況で経営が苦しくなり「世話になった部下が多かったので、退職金を払えるうちに会社をたたんだ」という。しかし、運転手の声は落ち込みすぎてはいなかった。僕の職業、タクシーに乗った理由、建築業者の休みは長いこと、ガードマンのアルバイト経験がある僕はそれを知っていたこと、運転手もガードマンの経験があること……。真夜中の世田谷通りで僕と運転手は話を続けた。

 嫌なことを話させて、僕は謝るべきだった。でも、務めて明るく仕事をしようとしている運転手にそうすることは止めた。降りる際、僕は「僕みたいな若造が言うのは何ですけど、頑張っていきましょう」と言ってみた。きっと僕より頑張っている人に向かって。

「あ〜、ありがとうございます! なによりです!」――きっと、僕はまた人に迷惑をかけた。それでも、このタクシーに乗って良かったと思う。辛い時、しんどい時、僕は頑張らないといけない。

 道は真っ直ぐでいい。

<おまけ:今日のおススメ>
オレンジフィズ・ジンジャーエール。会社のサッカー担当Nさん曰く「チューペットの味」……。まあ、言われてみれば、そんな気もする。
 あけましておめでとうございます。更新を怠り気味であるにも関わらず、継続的に読んで下さっている方がいることは非常にうれしく思っています。何卒、本年も宜しくお願い致します。

 さて、皆さんは、年越しの瞬間をどのように迎えられましたか? 僕は大晦日の仕事のために3泊4日で働きどおしだったこともあり、まったくお正月の雰囲気を感じることができていません。

 そんな中、唯一、それらしいことと言えばサッカーの天皇杯決勝戦でした。会社のデスクで倒れていた身を起こすと、すでに後半でしたが、少しだけテレビで見ることができました。僕が見た時間帯では、互いに思い切りよく仕掛ける場面が多く、何よりセレッソ大阪のFW大久保嘉人のプレーが面白かった。彼はドリブル突破などで高い評価を得ているが、相手DFのファールを誘うように故意に倒れたり、審判に暴言を吐くなど、態度の面でマスコミや一般のファンから非難を浴びています。ただ、僕はそれが直ることを期待するのではなく、反対に、あえてもっと悪者になってほしいと思います。

 批判はプレーで跳ね返す。イングランドのカントナや、ブラジルのロマーリオのように「やっぱり、勝つことを優先するなら必要だ」と評価を受ける選手になってほしい。アクが強くてプレーに積極性を持てるFWに僕は期待したい。彼を批判する人は多いようだが、同じことを外国人選手がやった場合は笑って許すケースが多いのではないか。プレー中の“熱さ”では、中山雅史も元気がいいが、普段が明るくて人気者だから「サッカーになると熱いよね」程度で許されてしまう。大久保には悪者として批判を受けてでも、そのプレースタイルを変えず実力を発揮してもらいたい。

 彼は(良くも悪くも)これから育ってくる世代に、選択肢を増やすことができると思う。嫌われ者のスーパープレイヤーがいてもいいじゃないか。そこのけ、そこのけ、嘉人が通る!

<おまけ:今日の一曲>
可能性というやつを信じて あと戻りなんてしない
オレは毒ヘビなんだ しのび込んでゆくぜ
(殺しのライセンス/THE BLUE HEARTS)
 世の中“やってはいけない”ことがたくさんある。しかも、気をつけないと知らずにやってしまったりする。ただ、今、僕がやってはいけないことは、ただ一つだけだ。僕のやりたいことを見失わないこと。それだけ。それだけだ。
 日記を書こうとすると、書きたくないことばかりが頭に浮かんでくる。天邪鬼な脳ミソが腹立たしい。ちなみに、僕は天邪鬼ではない。天邪鬼は「自分は天邪鬼だ」などと言うわけがない。もう少しで年が明ける。だから何だ?
 読みに来て下さっている皆様、更新が滞っておりまして、申し訳ございません。

 なんと言いましょうか。「夢が寝違えた」感じで、なんか毎日があまり楽しくなかったりしてます。

 とか言ってみても現実変わらないのは百も承知。おまけに風邪ひいたっぽいです。

 過去にこんなにつまらない日記があっただろうか。そんなことを思いつつ、生きているお知らせ程度に送信ボタンを押してしまいます。

 気持ち立て直すので、また読みに来ては「更新されてねえぞ」と怒って下さい。

 やっぱり、人間も冬は冬眠すべきだ。そうだ、そうるべきだ。

 毎日タクシーで帰宅して生活赤字です。火の車に乗るために免許とったんじゃないのにな。

 愚痴の垂れ流しは犯罪にならないのかな。精神の汚染問題じゃないのか。

 今年は古館のトーキングブルース見れなかったなあ……。見たかったなあ……。

 おやすみ。
 大晦日のイノキボンバイエ出場に向けて、というわけではないが、今日も僕は夜の六本木でダッシュ走を行った。六本木ヒルズの森タワー付近から、営団地下鉄千代田線の乃木坂駅まで“(僕にとっては)心臓破りの六本木トンネル”を駆け抜けていく。最近は、着るものが厚手になったので、全力疾走するととにかく息が切れる。そして、駅の階段を下りると駅員さんが「終わったよ〜」とKOしてくれることも多くなった。そんな時は、タクシーをつかまえて代々木上原駅まで行き、経堂行きの最終電車に乗る。

 乗り込んで行き先を告げるや「ゼエ、ゼエ」と息をする僕を見て、タクシーの運転手さんは不思議がる。少し話をして「あー、そりゃあ大変ですねえ」とありきたりの言葉が返ってくるのも聞き慣れてきた。そんな中で、今日の運転手さんは言った。「しかし、この雨は飽きずによう降るわ」。

 師走に入ったというのに、台風の影響で雨が降る異常気象だ。運転手さんは続けて言った。「けやきも、まだ葉っぱついてるもんねえ。」9カ月前まで会社があった表参道のけやき並木を眺めて、初めて気がついた。休日になれば、薄着にコートといううれしいアンバランスな格好をしたお姉ちゃんたちも歩く通りだが、植物もまるで季節はずれのファッションなのだ。

 雨の中、経堂駅から1時間かけて自宅まで歩く。小雨が降る中、MDウォークマンで「RANCID」を聴きながら。季節はずれの植物を意識して眺めると、慣れた道も違って見えてくる。タクシーの運転手さんから目を借りたような気分だ。ごちそうさま。


<おまけ:今日の推薦>
男性諸君、最新号の「sabra」(小学館)はご覧になっただろうか。表紙は山本梓というタレントなのだが、だれが表紙かといった問題ではなく、表紙の写真がイイ! 上半身マフラーだけ……。僕は、電車の吊り広告を見た数分後にキオスクで即買いしました。(参考リンク先:http://sabra.jp/generally/index.html
 ファッション雑誌『MEN’S NON-NO』12月号をペラペラとめくっていたら、俳優の吉沢悠が載っていた。ちょっと童顔のいい男。彼は、僕の従兄弟(いとこ)によく似ている。そんなカッコイイ従兄弟は運動神経も持ち合わせ、僕にとってはちょっとした憧れの存在だった。いつでも僕より輝いているように見えたものだが、実は「ないものねだり」はお互い様だったことを後に気付いた。

「今日はスタメンで出て、2人抜いてゴールを決めたぞ!」と興奮気味に自慢した従兄弟は、中学卒業後、地元のサッカー強豪校・修徳高校に進学した。同じ時期には在校しなかったものの、同校の先輩にあたる元日本代表MF北澤豪氏が学校を訪れた際には直接教えてもらったこともあるそうだ。持ち前の運動能力と負けん気の強さで、1年生でありながらレギュラーを奪うほどだったから、ひょっとすると、今をときめくJリーガーになれる可能性もあったのかもしれない(当時はJリーグは誕生していない)。

 しかし、そんな彼は次第に“グレ”始め、シンナーを吸って登校したところを見つかって退学になった。会う度にオーラが消えていく彼の姿はとても寂しかったことを覚えている。同じ頃、彼は父親と大ケンカをして家を飛び出した。友人の家を転々としながら生活していたという。そしてまた、僕が彼の「ないものねだり」に気付き始めたのも、この頃だった。

 明るくて優しくて僕を可愛がってくれていた彼が、急に態度を冷たくし始めた。だが、その割には喜んで僕の家へ遊びに来た。僕の親父は食べ物の好き嫌いを許さない人間で、彼は僕の家に来る度に嫌いなピーマンを食べさせられていた。それでも、彼は「お前のおじさんは、ああだな。おばさんはこうだな」と楽しそうに話していた。そんな不思議な光景から「僕が住む家庭に何かを求め、僕を妬んでいる」ことに僕は薄々気が付き始めた。

 高校中退後も、彼は生活を更生させることはなく、バイクや自動車での暴走行為を繰り返し、ケンカや事故で警察の世話になったことも少なかった。時々、僕のおふくろが彼を説教しに出向いたこともあった。僕のおふくろは、彼のお母さんの妹にあたる。数年前には“できちゃった結婚”から間もなく離婚など、あんまりいい話は聞かないが、それでも年齢を重ね自活が長くなるにつれ、多少は落ち着いてきたようだ。

 僕は高校3年の冬と、浪人時代の冬に、彼の実家に居候(いそうろう)した。そして、その時に初めて気付いた。いや、薄々と感じていた、彼の寂しさの原因を確信した。彼のお母さんと、お父さんのお母さん(おばあさん)は決して仲がいいとは言えなかった。おばさんは、おばあさんに冷たかった。優しい心を持っていた少年時代の従兄弟は、この状況に敏感に反応したに違いなかった。そして、そのストレスは解決に打って出なかったか、出てもダメだったのかは知らないが、責任は父親に向けられて当然だった。僕は彼の笑顔の裏にあったであろう苦悩を思うと、やりきれなかった。その時初めて、自分は彼であるよりも自分自身であって良かったと思ってしまった。

 色々と都合があったのだろうが、彼の兄も一人暮らしを始めたため(結婚を経て、今は親と同居)、彼の実家は両親とおばあさんの3人で生活。共働きだから、おばあさんの相手は主にマルチーズのチャビだった。高校3年の冬、数年ぶりに訪れた時、おばあさんは僕がだれだか分からず「どちら様ですか」と聞いてきた。そして、その数年後におばあさんは他界した。

 あろうことか、当時の僕は人並みの大学生活を追い求め、髪を金色に染めていた。そして、普段は染めていなかったために、自分が金髪であることを忘れて、そのまま通夜に参列した。従兄弟は久しぶりに僕を見て「お前もデビューしたか」とふざけて言った。浪人時代の冬に訪れた際には、僕と従兄弟とおばあさんで話をしたことがあった。2台目のRX−7もシャコタン(低車高)に改造して乗り回し、どこぞでゼロヨンレースに出たりもしていた従兄弟に、おばあさんは言った。「なんだ、お前の車は。あんなに車体をひきずって!」。段差のある駐車場に停められない車を馬鹿にされた従兄弟は苦笑しながら「ひきずってないよ!」と、まるで無邪気な子どもだった。

 おばあさんに「これが夜逃げというやつだと思った」と言わしめた家出後も、従兄弟は時々実家に顔を出した。そうするように言われたことも手伝ったのだろうが、両親とおばあさんの関係が気がかりだったに違いない。自分に負い目もあっただろう。顔がよくて、女の子に人気があって、その上、運動神経も抜群。そんな彼の痛ましい一面だ。

 一枚の人気俳優の写真から、僕が最も身近に感じた「ないものねだり」を思い出し、綴っていたら、こんな長さになってしまった。最後まで読んでくださった方、秋の夜長の暇つぶし程度にはなりましたでしょうか(笑)?
 仕事やらないなら辞めて下さい。帰って下さい。
 夕刻過ぎの国立競技場、僕はついにサッカーの取材に同行することができた。プロレス・格闘技の取材現場とはまた違った雰囲気に包まれ、普段より慌てながら取材の補助を行ったのだが、せいぜい0.3人前程度の成果に終わった。まあ、ある程度覚悟はしていたので、初めて単独インタビューをした時に比べれば、気分的な落ち込みは軽い。それにしても、これが直接の上長に悟られないように、休日を利用して行わなければいけないというバカげた縛りがなければ、もっといろんなことができるのにな……。

 さて、今回の取材で学んだことはいくつもあるが、中でも「普段の意識」というのは、強く再確認した。言い訳になるが、3連続の徹夜明けで取材補助の決定が前夜というのは、体力的に過酷だった。準備不足のまま現場に出向いた時点で問題だが、それ以前に「そういう場合がある」という認識が弱かった。

「自分はプロレス・格闘技の担当だから」という理由で視野を狭めても、何の得にもならない。もちろん、そのジャンルの情報を仕入れることは大事だが、やはりもっと広くいろんなものを見ないと、アルバイトのスペシャリストのようになってしまうのだろう。本当の「取材力」が身についていたのであれば、この日の僕はもう少し1人前に近い仕事ができたはずだ。口でエラソーなことを言っても、体が覚えていないのであれば意味がない。それは「分かった“つもり”」の範疇を出ないのだから。

 失敗を成功の母にするかどうかは、自分次第。リベンジの機会を視野に、気合い入れ直して行こう。
 六本木ヒルズという観光名所には「メトロハット」と名付けられた長いエスカレーターがある。エスカレーターの左側には常識人が並び、右側はせっかちとバカが通る。バカが詰まるとせっかちが詰まる。また、乗降口にはバカと年寄りが詰まる。何とも出来の悪いベルトコンベアだ。

 三代目魚武濱田成夫の第1詩集のタイトルは『駅の名前を全部言えるようなガキにだけは死んでもなりたくない』というが、僕は『エスカレーターに詰まるようなやつにだけはなりたくない』。
 腕っぷしに自信がない僕の「喧嘩」に対する信条は、『勝ち負けを考えるな やらざるを得ない場合は挑め』といったものだ。それにしても、格闘技業界を動かす人たち、これはやらなければいけない喧嘩なのですか。

 大晦日の夜、どのチャンネルを回しても人が殴り合っているという恐ろしい世界が生まれそうです。日本テレビが猪木祭、TBSがK−1、フジテレビがPRIDE。おじいさんやおばあさん、心臓の悪い方は、どうかNHKで「紅白歌合戦」から「いく年くる年」をご覧になってお休みください。僕はリゲイン飲まずに24時間戦えるかやってみようかと思います。
 無力であることは、罪かもしれない。
 ハロウィンとは何か。僕は詳しく知らないが、カボチャのオバケ祭りといったイメージか。カボチャもオバケも関係ないのだが、「ハロウィン」という言葉を耳にして、1つくだらないことを思い出した。実は、その業界では結構知られている「ハロウィン」なるメタルバンドが存在する(現状は知らないので、もしくは今は解散しているかもしれない)。

 僕は高校生の頃に現在のジャパニーズミュージックのインディー界で流行している「ラウドロック」と呼ばれるものを生み出すきっかけとなった、洋楽メロコアやメタルなどを聴き始めた。そして「ハロウィン」のアルバムも友人から借りてテープにダビングしていた。

 そんな時に、友人のサトシが「おい“こんにちは勝利”貸してくれ」と言ってきた。くだらないけど、僕には思いつかないアイデアだった。「おう、今度持ってきたるわ」と返しながら一杯食わされた気持ちになった。「もしもし、イエズス会のザビエルと申しますが、宗教に興味はありませんか」などといたずら電話を仕掛けてくる常習犯だったサトシ。同志社大学の心理学科を1年で辞めて防衛大学校に入った後、風俗店でボラれた話ぐらいしか聞いていないが、今はどこで何をしているのやら。カボチャオバケに扮して、また余計なことでもしているのだろうか。カボチャオバケの夜に、バカな友だちを1人思い出してしまった。
 面白いページを発見したので、短歌で紹介します。「突き出した アゴの形は 変えないで 言ってみました やんのかコラア」

http://www19.big.or.jp/~yshingo/index.html
 ライヴステージで立体的に描かれた日本絵画にひとまず拍手を送ろう。一際目を引く「富士」、地味なようで最も大きな体積を占める「畑」、どこにあるのかよく見えないけど、人の営みを感じさせる「里」。僕は彼らのバランスが、そこから奏でられるメッセージと音が好きだ。18日、一通のメールがその絵の終わりを告げた。僕が代わりに送る拍手は「お疲れ様」の意味ではない。ゲームの途中、自分や仲間を鼓舞するために打ち鳴らされる手拍子だ。

 当方のホームページで紹介しているロックバンド「ELEGANT CHAOS(エレガントカオス)」が解散することになりました。ドラムのサトウユウからメールで報告があり、ヴォーカルのハタ、ベースのフジイもそれぞれの道を行くようです。それぞれに頑張ってほしい。そして、自分も負けないように頑張りたい。いつか、みんなで顔を合わせる日があったら、また同じように笑いたい。厳しい話もしたい。バカな酔っ払いも見たい。「自分、金ないんで」と店の外で待とうとする頭の悪い後輩に酒をおごりたい。タコわさを一緒につまみたい。ちょっと無理して日本酒付き合いたい。

 ユウ、ハタ、フジイ、また宜しくな。ライヴの時には、ぜひ声をかけてくれ。
 昼過ぎに乗車したJR武蔵野線は、少し感慨深い時間を与えてくれた。新秋津駅のホームには、少年サッカー時代の僕が友だちとお喋りをしていそうだった。西国分寺駅では、親戚を迎えに行くのに自分の方が遠出感覚で不安だった僕を思い出した。府中本町駅では、GI安田記念で応援のためだけにキングヘイローの単勝馬券を1万円も購入した愚かな学生が、姿形を変えて歩いている気がした。登戸で小田急線に乗り換えると、各駅停車と共に「日常」がやってきた。

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