辛いことばかり。苦しいことばかり。そんな時には、自分の好きなコトを1つ持つことだ、といつかおふくろが言っていた。

 よく分かっていなかった。気を紛らわすもののことだと思っていた。何もかも忘れて遊び呆ける時間のことだと思っていた。

 僕が好きなコト。新しいものを作るコト。作り出すコト。
 流れ弾は、臆病者に当たる。

(大学時代のノートより)
「反省はしろ。後悔はするな」(辰吉丈一郎)
 想像力が便秘です。

(大学時代のノートより)
死亡動機

(大学時代のノートより)
 冬は寒い。もうひとつ太陽が欲しくなる

(大学時代のノートより)
家出と出家

(大学時代のノートより)
夕焼けが沈み入る、あの海を見る時

オレがセンチメンタルに浸る時

あなたが傍にいたならば

すべては無意味になるだろう

(大学時代のノートより)
 thee micchele gun elephantは、とても好きだが、ちっともうまく歌えない。
ぼくの名前はヤン坊
ぼくの名前はマー坊
ふたりあわせてヤンマーだ
君とボクとでヤンマーだ

小さなものから大きなものまで
動かす力だヤンマーディーゼル

http://www.yanmar.co.jp/patio/qa.htm
 当たり前だが、痴漢の経験はない。だが、階段などで女子高生の短いスカートの中を下から覗いてしまったことぐらいは、ある。そうは言っても、さすがに26歳にもなると高校生当時ほどには気にならないのだが、今度はむしろ違った面が気にかかる。「痴漢だと思われてはいないだろうか」と。降りかかってくる無実の罪が、性犯罪だとしたら……。こんなに恐ろしいことはないかもしれない。その時点でもはや、世間的な発言権は有無を言わさず取り上げられてしまうだろう。

 駅などで階段を上る時、ふと視線を上げると前を行く女子高生の短いスカートが視界に入る。咄嗟に視線を外す。「大丈夫、そんなつもりで見てはいないし、周囲の人もおかしな目では見ていない」と自分に言い聞かせる。

 ところが、だ。同じ方向に進む女子高生の後ろからスカートに視線を送るのは犯罪めいた気になるのだが、これが対面から来ると話は違う。それは、もはや完全に僕の視界をパンツ……いや、スカートが侵犯しているのである。多分、他人から見れば状況は大して変わらないのだろう。でも、なんとなく、対面から来られた場合は堂々と見たとしてもまったく悪気を感じないのである。僕だけ?
 コンタクトレンズを使用している僕は、ロート製薬の目薬「Zi contact」を愛用している。Ziシリーズは、コンタクト装着前のメガネ時代にも使っていたのだが、当時は参天製薬の「sante FX」をよく使っていた。しかし、このシリーズはいまだにソフトコンタクトレンズ対応バージョンが発売されていない。勝手ながら非常に期待しているのだが……参天製薬さん、まだですか。
最後は牛タン刺身で締め 【9月25日(日)】
 前日分の長い日記を読まれた方、ご苦労様でした。それほど近い将来ではないと思いますが、僕はいつか絶景を見るために(今度こそ嵯峨渓を楽しむために)また松島を訪れたいと思います。「だったら、その時に書け」などと言わず、今日は続編をお楽しみ下さい。

 松島を去った僕は、仙台駅へと向かった。東京行きの夜行バスが出発するのは23時。外は闇に包まれ始めており、もはや観光は不可能だが、最後の「食」を楽しむことにした。仙台と言えば、牛タンである。ガイドブックの中から目星をつけた店へ、雨の中を歩いていく。名前はベタだが、店構えは高級感がある「べこ政宗」。なぜ、この店に決めたのかと言えば、それは「レストラン」ではなく「肉屋」だからである。創作料理を食べるならいざ知らず、牛タンを食べるとなれば、何より肉の質がものをいう。これは魚の刺身を食べる時も同じで、大げさに言ってしまえば、調理は適当でもいいのである(多分、適当ではないと思うが)。料理の上手い店よりも、料理は片手間にやっているが漁船と直結しているような店の方が、魚の刺身は旨かったりする。

 果たして、この店は正解だった(値段は、それなりに高かったが)。塩焼きの牛タンやテールスープなども味わったのだが、何といっても、とろ牛タンの刺身がダントツで旨かった。やはり、陸の動物も刺身が一番旨いと思う。牛タンの寿司も食べたが、2カン460円も余裕で納得である。ちなみに、炙りとろ牛タンの寿司は2カンで1100円。ここまではさすがに手が出なかったが、まず間違いなく旨いでしょう。「牛たん和定食 めご姫禅」(2100円)、「隠れメニューだったテールスープ炒飯」(510円)、「とろ牛たんのお刺身」(1,480円)、「牛たんのお寿司 2かん」(460円)と、一人で豪勢に平らげ、今回の宮城県一人旅は終了となった。いやあ、食べた食べた(笑)。
絶景、松島に消ゆ 【9月24日(土)】
 日本の日本三景として知られる「松島」を廻る1日。それは数々の絶景に見とれる美しい時間に満たされる……はずだった。

 この日最初の目的地は、日本三大渓の一つに挙げられる「嵯峨渓」。外湾に出て、数々の島を見て回ろうと遊覧船乗り場へ向かった。ところが、あいにくの悪天候。雨が降り出し、海が時化(しけ)ているために、船は内湾にしか出ないという。つまり嵯峨渓には行かないということだった。いきなり目的地を断念せざるを得なかった。

 次に向かったのは、松島湾「四大観」の一つ、“壮観”大高森。ちょっとした登山気分を味わいながら、展望台へと上がっていく。雨のため、遠くは少し霧がかかっていたが、ほぼ180度それぞれの眺めを楽しむことができる素晴らしい場所だった。この後、野蒜(のびる)海岸沿いを1時間ほど歩いて人生初のヒッチハイクに挑んだが、車が止まるよりも駅に自力で着く方が早かった。その後、電車とタクシーを使って、次なる目的地“麗観”富山へ。JR仙石線陸前富山駅を降りたところにある駄菓子屋さんに道を聞くと「タクシー呼んであげるから」と、親切な一言。本来ならば、ここも歩いて登りたかったのだが、陽があるうちに「四大観」を制覇するためには、時間を省略していかなければならない。景色を見る時間は十分に取るが、移動はなるべく簡略化した。決して車道ではない道をタクシーは突き進み、展望台に到着。ここからの眺めは、なかなか渋いものだった。大高森とは違って前方の景色だけを楽しむ場所で、山城などからの眺めに似ている感じを受けた。湾からも少し離れており、海ではなく湾を囲む陸の姿が主役となる景色だった。

 さて、次の目的地は、松島のシンボル的存在である「五大堂」。海岸側の小島にあり、陸地からは橋で繋がっているという点は面白いのだが、いかんせん陸地は松島海岸駅の近辺のために騒がしく、あまり情緒を味わうことはできなかった。そして、焼きカキと牛タンで腹ごしらえをした後は、富山で乗ったタクシーの運転手がオススメだと言っていた「西行戻しの松」。思った以上に山を登るため、かなりの時間をロスしたが、何とか到着。なるほど、なかなかの景観である。ここでは、地元のおばちゃんたちに出会った。曰く、景観地の中でも、観光名所としては大きく取り上げられていないため、この場所に来る人は「通」とのこと。おばちゃんは、どうやら僕を気に入ってくれたらしく、下山の車に同乗させてくれた。雨は避けられるし、時間は取り戻せるしで大助かりだった。そして、その車中では僕の旅話をしていたのだが、おばちゃんたちはしきりに「尾島」という小さな島を訪れるようにと薦めた。予定は二転三転し、僕はこの薦めを聞き入れることにした。

 松島海岸駅から徒歩5分ほどの所にある雄島は、松尾芭蕉も立ち寄ったと言われる島。小さな赤い橋で島へとわたるのは五大堂と同じだが、こちらは観光通りとは反対側にあるので、対照的に物静かである。島に入るやいなや、独特の空気に包まれる。湾内には大きな飾りのついた船が航行していたが、低い位置から見る松島湾もまた絶景だった。しかし、この島のすごいところは景色ではない。5分もあれば一周できてしまうこの小さな島は、僧侶たちが修行を行った場所ということで、至る所に石仏、岩窟がある。風変わりな石像があるとか、そういったことではなく、自分たちの世界観を研ぎ澄ませていった者たちの残像を感じられる佇まいが、この島にはあるのだ。今までに感じたことのない、独特の雰囲気はとても刺激的だった。雨に打ち消された景色めぐりの中で、おばちゃんたちの薦めてくれたこの島は、確実に僕の記憶に留まった。

 そして、いよいよ3つ目の「四大観」“幽観”扇谷へ向かう。展望台は小高い山の上にあり、物静かな雑木林に囲まれている。松島湾の入り江が扇のように浮かんで見えるという面白さのほかに、展望台の先まで行くのではなく、少し引いた視点から湾内に視線を向けると、林のフレームに囲まれた松島湾を楽しむことができ、これまでの2カ所とは違った趣があった。もう少し遅い時期なら、おそらく相当に見所のある紅葉が楽しめるだろう。さて、「四大観」も残すところあと1カ所。だが、その前に、この扇谷から少し湾に近づいたところに「双観山」というのがあるので寄ってみた。展望台から松島湾を眺めるための、最も手軽な場所と言ってもいいだろう。しかし、すでに3カ所を堪能した僕には、景色の点では優るものを感じられなかった。お茶屋で雨をしのぎつつ、ずんだもちを味わい、タクシーを呼んでもらうことにした。いざ、最後の「四大観」“偉観”多聞山へと向かった。

 移動は簡略化したと先に書いておいたのだが、ここではタクシーの運転手に触れないわけにはいかない。多聞山へは行ったことがないということで、いろいろと話しているうちに「2000円で貸切にしませんか」という提案。どう考えても2000円以上かかる行程と踏んだ僕は、即決でOKした。これでどちらも時間やお金を気にすることがなくなった。そのためか、車中は随分と会話が弾んだものだった。「えー、サンマを食べるためにわざわざ来たっすかー。でも、美味しかったなら、良かったっすねー」と、運転手の笑顔が止まらない。どう見ても、僕の気分を乗せようというよりは、自分も楽しんでいる顔である。すっかり意気投合した僕と運転手は、「私も見たことないんで、この機会だから、見ておきますー」という一言で、なぜか多聞山をともに歩いて見て回ることになった(運転手さん、仕事は……)。しかし、残念ながら、雨のために霧は濃くなる一方で、ここからはかなり多くの島が見える感じがするのだが、ハッキリと見ることはできなかった。おまけに夕方になりつつあり、ほの暗い感じは否めない。「いやあ、残念っすねー。天気良かったら、すごくいい景色でしょうねー」とは、運転手さんの言葉。「もう1回、来ますわ」と無念を噛み締めてタクシーへと戻った。ちなみに、傘は運転手さんが何本も持っていて貸してくれた。

 タクシーの運転手さんは、2000円貸し切り状態のまま、最寄の駅まで送り届けてくれた。あなたのおかげで、雨に絶景を消されたにもかかわらず、僕は楽しんで帰ることができる! 感謝を込めて笑顔で別れを告げて、僕は松島を後にした。
海鮮三昧 【9月23日(金)】
 民宿の旦那はしきりに朝ごはんを食べていくようにと勧めてくれたが、こちらの事情で断った。今日は港で海鮮ものを食べまくりたいと考えていたのだ。行きが船だったので、帰りはバスで気仙沼駅へ。最初のターゲットは、フカヒレの姿煮。色々と迷った挙句、港にあった定食屋に決めた。最初に注文したのは“海のパイナップル”と呼ばれる「ホヤ」。本来は酢の物で食すのが普通のようだが、メニューにあった焼き物を頼んでみた。なかなか甘みがあるが、貝独特の匂いが強かった。

 お次は、フカヒレ丼。デカいフカヒレの姿煮が2枚ほど白飯に乗っているのを、レンゲでガッツリと頂く。たくさん食べるにはちょっと味が濃いが、そうそう食べる機会もないので2000円メニューを平らげた。これをほかの地域で食べたら、いくらになるのだろうか……。

 最後に、今回の旅で最も変わったものを食べた。「もうかの星」と呼ばれる、モウカザメの心臓である。レバー好きの僕にとっても、かなりアクの濃いもので、おそらくよほど新鮮な状態でなければ食べることができないのではないだろうか。時間を置いてしまうと、すぐにどす黒くなってしまいそうだ。氷が敷き詰められた皿に盛られたそのメニューは、刺身なのである。1つ食べる毎に、自分が動物であることを思い起こさせられる。この血生臭さは、実は嫌いなようで結構好きだ。精力が付くという表現もできるだろうが、何か獣になるようなゾクゾクする感じがたまらない。

 少しだけ野心を取り戻した後、僕は気仙沼を離れて石巻へと向かった。石巻では、軽く散歩をしただけなのだが、休日だけ観光案内をしているボランティアのおじさんと世間話をしてみたりした。楽天イーグルスができたおかげで、野球観戦による人や物の流通が盛んになった話だとか、市税を投入しているベガルタ仙台が、解任したベルデニック監督に多額の報奨を支払ったことで、市民は反感を覚えている話だとか。

 楽しくて貴重な時間を過ごし、僕の旅は食と雑談で成り立っているということをあらためて感じながら、いくつかの駅を越えて女川という町に移動した。ここは、気仙沼と同じくサンマの水揚げで有名な漁港の町だ。もちろん、目当てはサンマだ。気仙沼で寿司や刺身は食べたが、塩焼きを食べていないのは、ここで食べるためだ。港近くの定食屋で、迷わず「サンマの塩焼き定食」を注文する。脂がのっていて、全体的にとても甘い。普段なら、皮や肝の部分は食べないことが多いのだが、この脂と塩が潤滑油のように、それぞれの味を調和させるため、どこまで食べても旨い。まるで漫画で猫がくわえているもののように、皿には頭(それもかなり肉を突かれた状態)と中骨と尾っぽしか残らなかった。僕は定食を食べ終わった後、すぐさまサンマの塩焼きを単品で注文した。お姉さんは、ちょっと不思議がったが、ごく自然なことだった。

 女川でサンマを2尾平らげた頃には、すっかり日も落ち始めていた。今夜の宿は、ついに観光名所の松島。手にしたガイドブックによれば「四大観」なる観賞スポットがあるというので、すべて廻ってみようと考えた。ぐるりと松島湾を巡るためには、外湾に面した奥松島からスタートを切るのが良さそうだという判断で、一般的な観光者が泊まる区域とは別の場所に泊まった。海岸沿いの民宿に、客は僕しかいなかった。宿のおばちゃんは「ご飯食べた? ホタテの炊き込みご飯があるけど、食べる? お金は取らないからさ」と、なぜかタダ飯を食わせてくれた。ホタテの炊き込みご飯、メカブ茶(これがめちゃくちゃ美味い)、おまけにマスカットとババロアまででてきた。たっぷり食べたら、あとは寝るだけ。だだっ広い民宿に一人で泊まるというのは、ちょっと怖さもあるものだが、この一歩間違えば孤独感しかない一人旅を、いかに楽しんで帰るかが、僕という人間の力が試されるところである(少なくとも僕にとって)。

 テレビでは、ルビー・モレノの“波乱万丈の人生”なるものを取り上げていたが、僕はメカブ茶の味を思い出しながら、布団に潜り込んだ。
船上は雨 【9月22日(木)】
 早朝5時半。JR仙台駅前に降り立ったが、仙台市内には目もくれず電車に乗った。最初の目的地は、気仙沼だ。サンマの水揚げで有名な町だが、観光目的で訪れる人は多くない。気仙沼駅前の観光案内所で、おばちゃんに色々と相談してみた。おばちゃんは「折石見たいんだっちゃ?」と独特の訛りで僕の相談に答える。いくつかある観光スポットの中から僕が選んだのは「折石」という景勝地だった。巨釜の唐桑半島の岬崖上から見ることができる、高さ16メートルの大理石の脊柱である。夏場は毎日遊覧船が運行しており、海上から見ることもできるそうだが、残念ながらすでに祝日のみの運航となっていた。おばちゃんとの相談の結果、連絡船で湾内を抜けて唐桑半島にわたり、そこから徒歩で目的地を目指すことにした。また、宿泊地も翌日の移動を考えて気仙沼駅付近にしようと思っていたのだが、オススメの民宿があるというので、そこにあたりをつけて出発した。

 午前10時に駅を離れたが、いきなり半島へ行っても娯楽施設があるわけではないし、退屈するのは目に見えていた。そこでまずは腹ごしらえに「あさひ鮨」という寿司屋へ向かった。目玉はフカヒレ寿司ということで食べてみたのだが、これは食感こそ面白いがイマイチだった。またマグロがそこそこ旨かったが、何せサンマが甘くて旨かった。おまかせで握ってもらった後、サンマと戻りカツオだけ別に追加で注文。サンマのおかげで、食の旅としてはまずまずのスタートとなった。

 さて、ウミネコだらけの船着場から連絡船へ乗り、いよいよ半島へ――と思ったら、曇り空から冷たい水滴が落ちてきた。もはや、僕の旅では定番となった雨の到来である。都市部ならさほど困らないが、田舎町での移動は徒歩。船を降りた後「雨曝しなら濡れるがいいさ だって、どうせ傘など持ってないんだ」(「雨曝しなら濡れるがいいさ」/eastern youth)と強がりながら半島に敷かれた急斜面のアスファルトを上った。40分ほど歩いて、折石に到着。1つだけあるベンチに寝転がって上空を見上げると、松の葉が覆いかぶさっていた。小雨の中、しける海にそびえるデカい石を眺めながら色々と考えた。

 でも、答えは見つからなかった。団体客が来たのをきっかけに長居を止め、僕は宿舎へ向かうことにした。途中、折石で話した気仙沼出身の埼玉県民の方が車に乗せてあげるよと言ってくれたのが嬉しかったが、宿舎があまりにも近いので感謝だけを伝えてお断りした。普段「怖い」だのと印象を言われることが少なくないが、旅をしている時はそんなことを忘れることができて、とても嬉しい気持ちになれる。

 さて民宿に到着すると、ご主人がソファーに座りながらテレビを見ていた。「あのー、すいません、今日電話で予約した者ですが」と声をかけても見向きもしない。「あの〜」「すいません」と5〜6回繰り返すと、ようやく「うあ?」とこちらを振り向いた。ちょっと心配になったが、チェックインを済ませた。帰りのバスの時刻表をお願いしたら、船の時刻表を渡された。通されたのは「わかめの間」(なんだそれ?)。101とか102とかの部屋番でいい気もしたが、余計なお世話はせずに仮眠を取り、夕食を頂いた。海の幸満載の食事はかなりのボリュームで驚いた。その後は風呂に入って就寝。

 色々と考え事を抱えて出てきたのだが、どうにも気持ちは晴れなかった。旅を楽しみ、悩みを忘れることはできても、それは今の僕にとって解決策にはならないようだった。
 世間とは少しズレているが、明日から3連休である。リュックサックで会社に来た僕は、深夜に新宿から高速バスに乗って仙台へ向かった。3列編成の高速バスの最後尾は、思ったよりも心地良かった。まだ、雨は降っていなかった。
 好き嫌いの話だとしておく。オレは、TBSの「みのもんたの朝ズバッ!」が嫌いである。殺人事件がエンターテインメントニュースになって出てきている感じを受ける。見ていて気味が悪いし、腹も立ってくる。
 オレは同じことをしていないだろうか。
 いつでも30秒フラットで逃げ切る用意をしておけ。

(映画『ヒート』)
 オレの才能は、かくれんぼが上手らしい。

(大学時代のノートより)

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