サッカー日本女子代表のメンバーが発表された。確認していて、1点驚いた。MF柳田美幸の所属チームがTASAKIから浦和に変わっている……。どうやら、イタリア時間生活から日本時間生活への時差調整のために眠っていた昨日、移籍が発表されたらしい。浦和は、もうちょっと下部組織から選手を育てられるようになったら、女子でも日本一になるだろうな。まだDFの力が足りないと思うが、昨年よりは上位争いをするのではないでしょうか。
 時計の針の音が気になる時は、気持ちが不安定だ。

 ただ落ち込んでいるわけではなく、ただ気合いが入っているわけでもない。

 微妙なバランスが、針の音を大きくしていく。
 安藤は「楽しく滑れた」とコメントしたらしい。本当だろうか。本人の言葉を否定する権利は、僕にはない。だが、疑いは晴れない。あの笑顔が本当に心の底から楽しんだ人の笑顔だろうか、輝きだろうか。正直に言って、違う気がする。4年後、果たして彼女はバンクーバーのリンクにいるだろうか。
 ラージヒル団体戦のメンバーに、原田の名はなかった。

 当たり前だ。彼は一体どんな顔で帰ってくるのだろう。

 心配だけど、心配じゃない。この状況でも頼もしく感じる。

 オレは、原田という選手が好き。
 トリノ冬季五輪のフィギュアスケート女子が21日に始まる。僕の注目は、安藤美姫だ。「可愛いから」ではなく、「4回転ジャンプを成功するかどうか」でもなく、「心の底から楽しみ、それを伝えられるか=笑顔で滑られるかどうか」がポイントである。

 この高校生オリンピック選手は、スケートとは別の部分でも大いに注目されるようになった。しかし、本番を前に安藤のメンタルは揺れているように思える。会見での応答や記事中のコメントを拾ってみても、スケート以外の部分でストレスを感じているような気がする。ここまで書いたことは、あくまでも僕の推測だが、事実とそれほど違わないのであれば、安藤にとって「笑顔で滑る」ということは4回転ジャンプを成功することに匹敵するぐらい困難なことだろう。

 数日前に岡崎朋美や原田雅彦の笑顔について書いたが、今の安藤はその笑顔とは程遠いところにいるように思えてならない。しかし、安藤は笑顔で滑ることを目標としている。

 推測が正しくば、どれだけの雑念を吹き飛ばせるかが注目点である。
 カーリングという競技は、だれが考え始めたのだろうか。スケート場でボウリングをやろうとすれば、似たようなものにはなるだろう。ただ「こすって曲げる」点にだれが気付いたのか、だれがそれをこの競技に持ち込んだのかが気になる。
 オリンピックのすごいところは、毎回新しさを感じるところだ。4年に1度、自分が知らぬ間に進んでいたものを見るのだから、当たり前かもしれない。最近の冬季五輪では、やはりカーリングの登場はセンセーショナルだった。しかし、今大会ではさらにスノーボードクロスという面白い種目があった。

 夏季五輪に比べ、冬季五輪はショー的要素の強い種目が多いように思う。競技と観客の一体化が何とも魅力的だ。夏季に比べてマイナーな種目も多いが、現場の熱は夏季より熱いのではないだろうか。恥ずかしながら、冬季の種目を生で見たことがない。熱を確かめてみたい。
 体調が良くならない僕にとっては、何ともありがたい休日。たっぷりと睡眠をとって回復に努めた。

 それにしても、スピードスケートの団体追い抜き競技とは、勝負のアヤが理解困難な競技だ。

 前方に風除けを作って生み出す“スリップストリーム”効果をいかにうまく利用するかがポイントらしい。

 スリップストリームは、体験しないと分かり辛いのが難点である。

 高校生の頃、「山の上サティアン学校」と呼んでいた母校からの帰宅時、スリップストリームで遊んだことがある。

 市境にある学校から、駅付近の自宅への帰り道は、一様に下り坂。

 そこで、自転車登校組で「一度も漕がずに順位を争う」レースをしてみた。

 タイヤの大きさと体重がモノを言うが、それでも前の自転車のすぐ後方につけると、意外と勝負になったりする。

 最近は自転車に乗る機会もないのですが、チームパシュートを見て、そんなことをふと思い出しました。
 昨夜は朝方にバテてしまい、予定より少し早く帰宅した。体温を計ってみると、38度。インフルエンザで倒れてからまだ1カ月も経っていないのに、またこんな状態になっている自分が情けない。1カ月、のどや鼻などどこかしら具合が良くない状態が続いている。食事も睡眠も不規則にしてしまっているうえ、イタリア時間で生活(出社が23時……)しているため、とにかく回復が遅い。17日は休めるので、とにかく回復に努めたい。

 体温を計り終えた後は、布団に直行。夜の9時までひたすら眠り、風呂に入ってから再び出社。閉まりかけのファミリーマートへかけこんで、ティッシュと水と食料を確保したら、あとは仕事をするのみ。それにしても、食欲のかけらもなく無理やりに食べるコンビニのパスタは、マズイ……。
 岡崎朋美の笑顔には、とても癒される。と言っても、その感覚は、アイドルの笑顔に対する同じ感想とは異なるものだ。女子のスポーツ選手がメディアに取り上げられるとき「〜〜スマイル」といった表現をよく見る。どのような意識を持ってメディアがその表現を用いるのかは分からないが、僕の場合は決して「可愛い」という意味ではない。

 正直なところ、第一印象として岡崎朋美を特別に「可愛い」と思うことはない。今回のトリノ冬季五輪で言うならば、フィギュアスケート女子の安藤美姫あたりは「可愛い」選手として取り上げられるだろうが、安藤にしても「スポーツ選手の中では」という話に限らなければ、特別に可愛いとは思わない。見た目なら、アイドルの方が可愛いに決まっている。でなければ、アイドルの存在価値もないだろうし。

 しかし「朋美スマイル」と表現される岡崎の笑顔には、ときにアイドルの可愛らしさをはるかに超える愛らしさがある。ここまで女子に限って話を進めてきたが、これは男子でも同じことが言える(僕は同性愛者ではありません)。もう2年も前のことだが、アテネ五輪の男子マラソンでは、ブラジルのバンデルレイ・デ・リマのレース後の笑顔が同じ力を発していた。もっと遡れば「こけちゃいましたね」のセリフが印象的な谷口浩美の笑顔も思い出される。戦いきった者が見せる笑顔は、格別な幸福感を与えてくれる。

 岡崎はメダル獲得を逃しながらも笑顔を見せてくれた。しかし、勝たなければ笑顔になれない選手もいるし、勝負の世界に生きる人の気持ちを推し量れば、むしろ後者が普通である。たとえ敗れても、その気持ちを明るく伝えられる選手には強く惹かれる。今回のトリノ冬季五輪には、岡崎のほかにもう一人そんな選手が参加している。ラージヒルでは笑えよ、原田。
 アイデア、クリエーティブ、楽しさ、嬉しさ。

 どれも好きで、どれもやりたい。

 ただし、オレは言葉を忘れちゃいけない。

 会社のメールは、いろいろなフォルダに分けて保存する。

 その中の一つに、カジワラさんという人が会社を辞める時にみんなに送ったメールがある。

 タイトルは「埋没するな」。
 小さなことでイライラするのは、こだわりのせいじゃない。

 思い入れの強さでもない。人間の器の小ささだ。
 NHK衛星のキャラクター「ななみちゃん」が、実はとてもお気に入りである。

 ひそかに、ぬいぐるみが欲しいなどと思っていた。いや、思っていただけである。

 NHKエンタープライズのショッピングページを覗いて見た。

 ……。なんか違うなあ……。いや、だから、思っていただけである。
 千葉の親戚の家から、僕は会社に向かった。葬式には参列しない。

 それは、僕の判断。大事なのは、形式じゃない。
 伯父の通夜に参列するため、東京駅から特急に乗る。京都から上京した妹と久々に会った。

 大原に着くと、亡くなった伯父の兄がおふくろとともに迎えに来てくれた。

 おふくろは、4人兄妹。上から男、男、女、女で、亡くなったのは二男だ。

 おふくろの実家へ行くと、3人の兄妹が顔を揃えていた。

 長男夫婦の2人の息子も家に戻ってきた。子どもの頃、親に連れられて来た時の光景が蘇る。

 大きなくくりで僕らは家族だった。今でも親族だが、もはや関わりは強くない。

 顔を合わせることも数年に一度になった。僕も伯父には長いこと会わないままだった。

 大学に入学してから、僕はずっと一人暮らしを続けている。実家に長い期間で帰ることもない。

 通夜へ行くと、亡くなった伯父の孫が走り回っていた。知らない所で家族が増えていた。

 家族の輪から遠ざかる日々を暮らしているが、人間本来の、家族というものの在り方を感じた。

 夏の度に訪れたおふくろの実家。それは、僕が最も家族を感じる場所だった。

 祖母はまだ健在だ。祖母がいて、長男がいて、その息子がいる家。

 そして、みんなが戻ってくる家。今は遠ざかっているけれど、忘れちゃいけない温かさ。

 伯父が死んでもなお、バカ話で笑う力を失わない。その力は、大きい。
 早朝に伯父が亡くなった。おふくろから届いたメールで、その知らせを知った。

 針金のように硬い髪の男。パンチパーマが解けた伝説の男。

 半年堂でカニ獲りを教えてくれた男。小学生のオレにこっそり小遣いをくれた男。

 肝臓が半分ない男。死ぬまで酒とタバコをこよなく愛した男。

 半年堂のさざ波の音を忘れない。カニの味噌汁の味を忘れない。

 オレより硬い髪の触り心地を忘れない。オレはあんたを忘れない。
夢見心地のままでは夢はつかめない

(「二匹のマシンガン」/↑THE HIGH-LOWS↓)
 良くも悪くも、僕は他人の年齢を気にしない。
そのせいか、他人の年齢をまるで覚えていない。
最初は一応知っておきたいと思って聞くのだが、
ほぼ100%忘れている。僕の知り合いの何人かが
この日記を読んでくれていることだろうけれど、
その人たちの年齢は、漏れなく僕の記憶から消えている。
別にいいよねえ?
 小学生の頃、単3電池は、発電所が作られた電気を詰め込んだものだと思っていた。
家族で車に乗っている時にそのことを話して、赤っ恥をかいた。

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という言葉があるが、
「聞く」を「言う」に言い換えた場合は、どうだろうか。
言うは一時の恥だが、言わぬは恥にはならない。

 やはり、おしゃべりな奴は笑い者になるべくしてなるのだろうか。
 最近、面白いことがない。どれもこれもつまらなく感じる。不満だ。

 しかし、自分にとって何がどうなら面白いのかもハッキリしない。

 これでは、ただの文句に過ぎない。

 それでも、感覚は確かに「これではない」と言っている。

 だったら、何なのだ。オレは何を欲しているのか。

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